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日本

yasuokaの日記: 石井茂吉の「次」と「黑へん」

日記 by yasuoka

先日の『もじもじカフェ』の懇親会で、つい石井茂吉を批判してしまったところ、ぜひ蒸し返してほしい、との御依頼をいただいた。まあ、あまりネタがたくさんあるわけではないのだが、以前『姿と恣と盗』でも発表したとおり、石井明朝体の「次」に関しては正直なところ全く納得がいかない。現代において「姿」と「恣」と「盗」がこんなことになってしまったのは、やはり石井茂吉に責任の一端があると思う。ただ、これは『当用漢字字体表』という不幸な時期に重なっていたこともあって、石井茂吉だけが悪いわけではない。時代の波に翻弄された、とも言えるだろう。

しかし、どう考えても納得がいかないのが「黑へん」だ。昔の日記にも少し書いたが、『大漢和辞典』の48041~48247の「黑へん」のうち、48052・48079・48081・48108・48117のデザインが明らかに違う。こんなの並べてみたら当然、気がついたはずなのに、ほったらかしたのだ。しかも腹の立つことに「默」と「點」は、『机上字典』(増訂版、1957年10月15日発行)のpp.826-827と、『大漢和辞典』の48063・48083で、「黑へん」のデザインを変更しているのだ。そう思ってよくみると、「黑へん」の下の「4つ点」の並びが、微妙に右上がりのままになっているものもあって、実はかなり混乱している。

ただ、このあたりのネタを、もし『もじもじカフェ』でやるとなると、ハンドアウトがたくさんたくさん必要になる気がする。うーん、それって、どうなんだろ…。

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