パスワードを忘れた? アカウント作成
10021238 journal
日記

yasuokaの日記: 日立ソリューションズの考えるQWERTY配列 1

日記 by yasuoka

『キーボード配列QWERTYの謎』(NTT出版、2008年)の読者から、高橋政宏の「なるほどナットク検証」第1回(日立ソリューションズ、2013年9月17日)の以下の部分を読んでほしい、と連絡をいただいた。

タイプライターの発明は、1867年にクリストファー・ショールズとその友人カルロス・グリッデンとサミュエル・ソウルが開発したことに始まりますが、そのときのキーはABC順に2列に配列されていました。ですが、タイプするキーが印字するタイプバーに近かったり、素早くタイプをするとタイプバーが絡み合いを起こしてしまったそうです。そこで1873年に、4段の今のQWERTY配列に近いものとし、レミントン社から発売されたのですが、その配列の理由はセールスマンがブランド名「TYPE WRITER」を素早く打鍵して、製品のプレゼンテーションを効果的に行うためだったそうです。

以前、「Type-Writer」か「Type Writer」かでも論じたが、1873年6月から1874年6月の『Milwaukee Daily Sentinel』紙に従う限り、当時の商標は「Sholes & Glidden Type-Writer」だったと考えざるを得ず、少なくともハイフンが同じ段にないと話が合わない。また、「タイプライターのセールスマン」でも紹介した通り、当時のタイプライターのセールスマンは、どうひいき目に見えても、「TYPE WRITER」と打ってみせればすむようなものではない。

というか、私(安岡孝一)の『タイプライターに魅せられた男/女たち』(三省堂ワードワイズ・ウェブ)をちょっと読むだけでも、このネタが完全に大嘘だとわかりそうなものだろう。日立ソリューションズは、1873年頃のタイプライターのどこをどう「調査・検証」したら、こんな馬鹿げた大嘘が出てきたのか、ぜひ再調査・再検証していただきたい。

この議論は、yasuoka (21275)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
  • by yasuoka (21275) on 2013年09月27日 19時31分 (#2467248) 日記

    今、見てみたら

    今のQWERTY配列になった理由には諸説あり、その中に以下のような説があります。

    が追加されてますね。「諸説あります」と書けば、どんな説を書いても、ソリューションということなのかしら?

typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

読み込み中...