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政府

yasuokaの日記: 「出生届」の「よみかた」欄

日記 by yasuoka

一昨日の日記の読者から、「出生届」の子の氏名に「よみかた」の欄が追加されたのはいつなのか、という主旨の質問をいただいた。私(安岡孝一)の知る限り、1972年2月14日付の法務省民事甲第905号通達「出生届書中事件本人の氏名欄に「よみかた」欄を設けること等について」以降のことだろう。一部、抜粋してみよう(cf.『戸籍』第308号pp.61-70、第309号pp.72-73)。

  1. 「よみかた」欄を設ける届出事件は、出生、就籍、帰化、氏名の変更とする。
  2. 「よみかた」欄は、右各届書中事件本人の氏名欄の上部に設ける。
  3. 「よみかた」については、住民基本台帳の事務処理上記入させるものであり、名の傍訓とは異なるものであることを明らかにするため、記入上の注意として、届書用紙の欄外適宜の箇所に「よみかたは、戸籍には記載されません。住民票の処理上必要ですからかいてください。」との趣旨の文言をあらかじめ印刷しておくこととする。

ところが、この後「出生届」の様式そのものは6回も改正されたにもかかわらず、戸籍法施行規則の「出生届」様式には「よみかた」欄は追加されていない。まあ、40年以上、忘れてるのかもしれないが、だとすると、この通達はどう考えても、戸籍法第28条にも戸籍法施行規則第59条にも違反しているということだ。しかも、「死亡届」に対してこんな通達は出ていないはずなのだが、法務省のWWWページにある「死亡届」には、どういうわけか「よみかた」欄がある。いったい、どうなってるんだろう?

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