複数編集者のステータスが同一記事に集中した時に、重複を避けるための状況判断が難しい事がままあります。ステータスでは執筆作業中なのか、読んでおしまいなのかが分かりません。そこで、他編集者と重なった場合に、積極的にこのタレコミを読むことでステータスを変えるようにしようという提案です。
# このタレコミは消さないようにお願いします

MAJOR.JPに「松坂のスライダーはジャイロボールなのか？ (前編)」、「同 (後編)」という記事が載っている。松坂投手の投げる縦に曲がるスライダー、通称「縦スラ」がジャイロボールなのかどうかに、アメリカでは大きな注目が集まっている。これについて、ジャイロボールの名付け親、手塚一志氏に聞いた記事だ。
ジャイロボールとは回転軸が進行方向を向いているため空気抵抗が少なくなるボールのことで、変化の仕方を指す言葉ではない。縫い目の位置や回転軸の微妙なずれで、さまざまな変化を見せる。まだ生まれて間もない概念であり、定義がもう一つ固まっていないことから、まだ見ぬ魔球として注目を浴びているようだ。松坂投手の縦スラはジャイロボールのような、そうでもないような……というところで、これが混乱に拍車をかけている。

かつてスライダーは横にスライドする変化球のことだった。松坂投手がプロ野球に入団した当初、「縦に変化するスライダーはありかなしか」で議論になり、縦スラという言葉が生まれた。この悩ましい変化球、アメリカでもしばらく話題を振りまきそうだ。

OpenBSDのIPv6ハンドラにバッファー・オーバーフロー脆弱性が見つかった。これを突かれるとリモートからのDoS攻撃が可能になる。OpenBSD 3.1/3.6/3.8/3.9/4.0 stable/current/4.1 (2006年2月26日以前) にて確認された。既に修正パッチがリリースされている。
これを受けて、OpenBSDのトップ・ページのあの赤い文言がちょっとだけ変わった。日本語の方は執筆時点でまだ昔のままだ。

Googleはプライバシー・ポリシーを更改し、個人を特定するデータは一定期間経過後に破棄すると発表した。現在Googleは自社システムで使用する目的で検索語、IPアドレス、クッキー、実行時刻などを記録、保持しているが、今後は保持期間を18-24ヶ月に設定するという。保持期間を過ぎたデータは匿名化され、個人の特定が不可能になる。これにより、ユーザーのプライバシー保護が促進されるとしている。変更は数ヶ月以内に実施する。
英Guardianの記事によれば、各国政府ない法的機関によるGoogleへのログ提出要求は日常茶飯事と化している。しかし、今回のポリシー変更は、こうした国家機関へのログ提出を拒むのが目的ではないという。ログ提出要求は国ごとに法的根拠が異なり、例えばイギリスではサービス・プロバイダーは最低1年間のログ保持と、要求があれば警察へのアクセス提供を義務づけている。Googleのエリック・シュミットCEOは米司法省からの情報提出要求を「Googleユーザーの権利の完全な侵害」だと非難したが、ホワイトハウスはこうした方策は対テロ対策に必要だと反論している。

MicrosoftはWindows Server 2003 SP2 (英語版、独語版) の提供を開始した (リリースノート)。Microsoft Management Console 3.0の他、クラスター・サービス、XMLパーサー、ファイル・システムやネットアーキングの改善や、セキュリティーと信頼性が向上する。アップデートの対象となるのはWindows Server 2003/2003 R2 (32-Bit x86)/2003 Service Pack 1/Small Business Server 2003。

# 希望ディストロ=ぽえりな部門

米DellがLinuxプリインストール販売に関連して、現地時間3月23日までユーザー投票を受け付けている。Linuxの主な用途や希望ディストリビューションの他、何語を優先すべきか (英/日/仏/独/西/北京より選択) という項目もある。みんなで日本語に投票したら、日本でも販売されるようになるかな？ 本家/.の記事もどうぞ。

# 8だけに多コア部門

Mac Rumorsの記事より。オンラインのApple Storeイギリス版に誤って「Mac Pro Now quad-core or 8-core processing power. Configure yours today.」との情報が載ってしまった。Xeon 4コア低消費電力版の発表が近いこのタイミングでの情報漏れだ。なかなか登場しないMac Pro 8-coreだが、近日中に発表がありそうだ。改造版8-core Macのパフォーマンスを見ると、同時期にOS Xも8-core最適化を行われたバージョンが出るかもしれない。

# 法と私企業と言論の自由部門

AP電より。トルコのYouTubeアクセス規制は2日間続いた後、問題となった動画が削除されたことを受けて解除された。
ことの顛末はこうだ。ギリシャ人がYouTubeに、トルコのケマル・アタテュルク初代大統領を同性愛者だと揶揄する動画を投稿した。これに一部のトルコ人がギリシャを侮辱する動画を投稿することで応酬しヒート・アップ、トルコ国内メディアは「YouTubeでギリシャとバーチャル戦争」などと報じた。2007年3月7日、ついに裁判所からIPSにアクセス禁止措置命令が発せられるに至った。トルコではDNSレベルでYouTubeへのアクセスをリダイレクトされることとなった。YouTubeは問題となる動画を削除し、これを受けて同9日にアクセス制限が撤廃された。
国境なき記者団は、一部の動画を理由にYouTube全体にアクセス規制を掛けたことはトルコの言論の自由に汚点を残すと非難している。

YouTubeへの国家的アクセス規制にはいくつか前例がある。反イスラム道徳的コンテンツを理由にイランはYouTubeなどへのアクセスを規制している。ブラジル人ファッション・モデルを侮辱した動画があるとしてブラジルでもYouTubeへのアクセス規制が行われたことがある。そして、トルコにはアタチュルク侮辱禁止法がある。
ナチ・フィルター問題や中国政府のアクセス規制など、インターネット上の言論の自由と現地法ないし政府の間に軋轢が生じることは、これまでもたくさんあった。そして、これまでと同様に、動画の削除に応じたYouTubeの対応を悪しき先例だと非難する声もあがっている。

http://srad.jp/article.pl?sid=06/01/28/0147243
http://srad.jp/article.pl?sid=07/02/09/0033239

Appleがまだ互換機路線を採っていた1997年、イギリスのMacショップ・ShayeがひっそりとショップブランドMacを売っていたことはあまり知られていない。Motorola StarMax 4000のOEMだったのだろう、TanzaniaベースにPPC 604e@200MHzを載せ部酷なケースに収められたShayeマシンは、特にこれといった特徴がないまま、Appleの方針転換によって2代で姿を消した。Macの歴史の徒花である。
ところが、10年の時を経た今、このShayeににわかに注目が集まっている。なぜか？
それはラインナップを見ていただければ分かる。(ここで続く…を入れたい。駄目?)

Shaye: 200 Series

• Lion 200
• Panther 200
• Tiger 200
• Leopard 200
• Jaguar 200
• Puma 200
• Cheetah 200
• Lynx 200

そう、Mac OS Xのコードネームに瓜二つなのだ！ これはMac OS 8のライセンスをもらえなかったShayeが我々に残した予言だったんだよ！ (な、なんだってー)
今時キバヤシごっこも流行らないのでこのくらいにするが、ちゃんと「Lynx」まであるところが凄い。「Cougar」がなかったのは残念だ。ちなみにAppleは「Lion」を商標登録していない。 http://srad.jp/mac/article.pl?sid=03/07/25/106242 http://srad.jp/mac/article.pl?sid=02/08/22/0046242

# JPEG2000+圧縮TIFF部門

米IDGの記事より。MicrosoftはVista/.Net Framework 3.0で採用している新しい静止画像フォーマット「HD Photo」を近くISOに提案する。かつてWindows Media Photoと呼んでいた同方式は、JPEGと比べて;

• 画像の劣化が少ない
• 高品質画像で半分のファイル・サイズになる
• 可逆圧縮もサポートする
• 複数の出力先にあわせた解像度/カラー形式
• エンコード/デコードが低負荷

といった特徴を持つ。特に品質については「JPEG 2000に匹敵する」としている。2ヶ月以内にAdobeと協同してPhotoshop用プラグインを提供するという。
  本家/.の記事をはじめ各所で「JPEG代替フォーマット」と紹介されているが、旧名から想像できるように基本的にはTIFFに似たコンテナだ。ICCプロファイル、Exifデータ、XMPデータ、TIFF 6.0メタデータ、サムネイル画像やプロキシ画像を1つのコンテナに収めることで、多出力デバイス対応と低負荷を実現している。高品位高圧縮を担うHD Photo圧縮方式も提供されている。

高品位/ワイド・レンジ/多様な色空間サポートは表現力が増していくデジカメやパソコン環境にマッチするし、低負荷はモバイル機器出の採用を促すだろう。最後発らしく、先行した様々な画像フォーマットのいいとこどりをしてコンテナに詰め込んだ印象だが、なかなかよさそうに思う。ISOへの提出 (あるいは将来の採用) で普及に弾みがつくか、楽しみである。