matarillo 曰く、

KNOPPIX公式Webサイトが現在閉鎖されている。いつから閉鎖されているのかを調べる前にタレコんでおく。 閉鎖声明をざっと日本語に訳した。

ソフトウェア特許のため閉鎖

ここ数日のうちに、ヨーロッパ議会がいわゆる「ソフトウェア特許」の合法化と採択をヨーロッパにおいて決定するだろう。この制度はすでに別の国の多くの企業が競合他社をビジネスの土俵から押し出すために利用している。このことはKNOPPIXのような多くのソフトウェア・プロジェクトの終了につながりかねない（少なくともヨーロッパ内では）。なぜならすでに「ソフトウェア特許」を許可された3万以上の特許保持者（現時点では財団法人を除く）は「プログレス・バー」「オンラインの注文書をマウスでクリック」「ウィンドウ内のスクロール」などといったようなささいなものにまで排他的な権利を主張することができ、ライセンス料を徴収することができるからだ。こうしてソフトウェア開発者たちは、彼ら自身の、完全に自分たちで開発したアプリケーションにおいてでさえ「ソフトウェア特許保持者」たちに対してそれら機能の利用料を支払わなければならなくなるだろう。それは中小企業による革新的なソフトウェアの開発を行き詰まらせることになるかもしれない。それは別にしても、もしあなたのソフトウェアを市場に出し続けようと思うなら、特許調査と法的防御にかかる費用は高い。自分たちで開発したソフトウェアが「ソフトウェア特許」を犯しているかを調べようとするためでさえも。本当の特許とは逆に、現在の法案での「ソフトウェア特許」はビジネスのアイディアと手段の独占だ。手にとることが出来る技術的な実装がなかったとしても。

なお、日本語版を公開している産総研のWebサイトには10/17日現在そのことへの言及はない。