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宇宙

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タレコミ by MIYU
MIYU 曰く、

一日中、もしかしたら一年中日差しが途絶える事が無く、しかも温暖という非常に条件の良い貴重な土地が発見されました。ただしそれが存在している場所は、月の北極地方だそうです。(Nature Web Newsの記事訳文)

これは、米国・メリーランド州に有る Johns Hopkins Applied Physics Laboratoryの研究者達が、 1994年に月を周回した Clementineが撮影した月の写真を分析して発見したものです。 彼等は月の夏の一日(1恒星月:地球日で言うと27日+1/3日)の写真を重ね合わせ、日差しが途絶える事の無い場所がいくつか存在していた事を明らかに しています。

地球上でも、両極や高緯度地方では夏の間太陽が沈まない 「白夜」という状態が存在しますが、これは地球の地軸の公道面に対 する傾きが23.5度有る為に生じている現象で、それらの地方では夏の 間の日差しとセットで冬の間の闇「極夜」が存在しています。 (参考情報:南極の自然と環境 - 環境省地球環境局)

ところが月の場合軸の傾きが1.5度しかない為、夏の間日差しが途絶えな かった月の北極地域のそれらの領域は、冬も日差しが途絶えない「永遠の日差し」の中に有る土地だという可能性が有るのだそうです。計算上は、そこの温度は「-50度という宇宙的には非常に穏やかな温度」に安定して保たれるそうです。研究者達は、月の南極地域では日差しが途絶える事の無い場所を発見する事は出来なかったそうです。(参考情報: - NASA)

月の北極地域に有るこれらの貴重な領域は、その近辺に氷という形で「水」が存在している可能性が指摘されているクレーターの底という「永遠の日陰」も存在している為、高い効率で太陽電池の稼働が見込める事も含めて、月面に有人基地を建設する為のまたとない場所になるだろうという事が示唆されています。

実際には、まだ冬の1日にそれらの場所で日が陰らない事を確かめる必要が 有るのですが、今回の得られた結果によって2007年に打ち上げが予定されているChandrayaan-1など による月探査では、それらの地域が重点的に観測される事になるかもしれ ません。 私達が再び月へと向かう時、永遠の日差しの中に月面基地を持つ事になるのでしょうか?

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編集者の方へ
夏の一日はNatureの記事を読む限り「1恒星月」だと思われます。
でもあまり自信がないです。確認願います。
この話はyosuke氏のジャーナル「The top three reasons for humans in space」に触発されて書いた物です。 人間が宇宙に進出するとしたら、まず月に出かけてゆく事になるだろう、という気がします。でも、話としてうまくつなげられないのが悔しいです。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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