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バイオテック

ヒトクローンの第一人者が、ヒト胚クローン論文のデータを捏造していた可能性が濃厚に

タレコミ by higon
higon 曰く、

BBCが、今年Science誌に掲載された韓国のヒトクローン論文が捏造されたものであるかもしれないという報道をしています。論文の全ての著者らが国内外 からの度重なる疑惑に耐え切れず、今日リトラクトの申請を行いました。 (日本経済新聞/朝日新聞の記事)

先月、韓国のソウル国立大学で幹細胞共同研究を行っていた黄禹錫博士と米ピッツバーグ大学のジェラルド・シャッテン博士が倫理違反を理由に協力関係を解消しました。その後紆余曲折の末、黄禹錫あ自分の研究室の院生の卵子を2004年の実験で使用したことと、ヘルシンキ宣言を知らなかったことを認めましたが、彼の研究成果については、シャッテン氏、黄禹錫氏、Science誌ともに疑いのないものと見ていました。

リトラクトの対象となる黄禹錫の2005年の論文で示されているのは、成体細胞と同じDNAをもつ ヒト胚細胞をつくり出すことに成功したという報告で、これは再生臓器と移植先人体の拒否反応を 抑える発見に直接つながる可能性の高い、将来の再生医療においてキーとなる発見とされていまし た。彼は以前、牛や犬のクローンの作成に成功しており、他にも幾つか幹細胞研究分野において 重要とされる成果の発表をしています。今後それらの論文についても詳しい調査がされることに なるでしょう。事と次第によっては、世界中の幹細胞研究に数年のセットバックが生じるかもしれません。

詳しく知りたい方のために、先月の疑惑発症の時点から現在までに行われた報道を、 Slashdot内の日記にまとめましたのでそちらも参考にしてください。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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