BitTorrent の人気ファイルは ISP がキャッシュする?
タレコミ by line
line 曰く、
/. 本家より。 BitTorrent と CacheLogic の二社が提携して Cache Discovery Protocol の開発をしており、既に BT 社の公式クライアント v4.20 以降には実装されているという。
このプロトコルは ISP が人気のあるファイルを検出してそれをキャッシュし seed 出来るようにするもの。これによりその ISP のネットワーク内で使われる帯域を低くでき、ダウンロード速度も速くなるという。この ISP にやさしいところが、暗号化という手法より好ましいらしい。
今までは、 BitTorrent の帯域の負荷に苦しむ ISP は、帯域制限や seed 出来なくするなどの制限を掛けていた。これに対抗すべく、 BT クライアント開発者は暗号化で制限を回避していた。この暗号化はヘッダだけでなくストリーム全体も暗号化するため BT プロトコルだということが検出できず、制限をすり抜けるらしい。
一方 BT プロトコル開発者は暗号化は解決策にならず、(CacheLogic 社と共同で開発した)Cache Discovery Protocol なら ISP にもうれしい代替案になると考えた。しかし、「結局ダウンロードは加速して帯域は使われるのではないか」「キャッシュされるといっても商業的にライセンスされているコンテンツだけ」という指摘がある。
ISP がキャッシュを持つからライセンスに関して厳しくなるのは当然かと思われるが、人気のあるファイルは商業コンテンツに限らずあるわけで、これをどう考えているのか気になる。また BitTorrent だけのためにそこまでするだろうか、とも思ったり。