ロスコスモスのドミートリ・ロゴジン氏、ロシアの宇宙企業をきれいにしたい
タレコミ by headless
headless 曰く、
Kommersantが入手した文書によると、ロスコスモスCEOのドミートリ・ロゴジン氏はロシア国内の宇宙企業を(文字通り)きれいにしたいそうだ(Ars Technicaの記事、 Kommersantの記事)。
ロゴジン氏は5月、ロシア連邦の軍事・宇宙産業担当副首相から実質的な降格人事でロスコスモスCEOに就任した。以来、ISSにドッキング中のソユーズMS-09で人為的な穿孔が8月に見つかり、10月にはソユーズMS-10の打ち上げに失敗するなど大きなトラブルが続いている。
品質管理低下の原因はロシアでの航空宇宙産業の賃金が低く、優秀な人材を確保できないためとみられている。しかし、ロゴジン氏は宇宙企業各社の首脳陣にあてた文書の中で、施設の粗雑な維持・管理が原因の一つだと指摘しているという。
ロゴジン氏によれば、製造施設の床は何年も清掃されておらず、あちこちにゴミの山が築かれているそうだ。従業員がこのような環境に慣れてしまったことで、ずさんな仕事につながっているとし、ロゴジン氏は各社首脳陣に年内の改善を求めているが、そのための予算は確保できていないようだ。
プログレスロケット宇宙センターのようにソユーズロケットだけでなくさまざまな人工衛星を打ち上げている企業は資金に余裕があるものの、1,400億ルーブル以上の負債を抱えるエネルギアのような企業は追加の予算が投入されなければ改善は難しいとのことだ。
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