今日ユメが死んだ．
俺が車でひき殺してしまった．玄関の真ん前で．

どうして死ななきゃならなかった．
あっという間だったが，苦しむには長すぎるほどだった．
なぜ苦しまなきゃならなかった．三日前には生んだばかりの子供を殺されてる．

叫びもせず苦しそうに体をねじって痙攣させ，目には苦痛しか
映ってなかった．徐々に痙攣も収まり，同時に体からは力が抜け
最後には，いつもならビー玉のような目から光が消え濁った．

蕎麦殻でできた人形のような体は数時間も抱いていると少しずつ
ぬくもりが消え硬くなっていった．

白い布に包み，生きていたら喜んで飛びつきそうなご馳走を並べてる．偽善者め！偽善者め！偽善者め！偽善者め！偽善者め！

どうしてユメを連れていった！
まだ2歳の筈なのに．

ユメ，ごめんなさい．