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KAMUIの日記: 古代を巡る。

日記 by KAMUI
つ〜事で、今日は名古屋市内の遺跡2ヶ所で現地説明会があったので出かけてきた。

一つ目は平手町遺跡。北区の城北病院建て替えに伴う発掘調査の現場だが、南西にあった西志賀遺跡は1950年代に発掘が行なわれて結構有名らしい。東側にある志賀公園(平手政秀の居館跡に作られた)でも弥生遺跡などが見つかっている。
で、今回の発掘では古墳時代の竪穴住居に加えて弥生時代の方形周溝墓が15基発掘され、その内2基からは木棺(一つは 約1m*2.3m の舟形で、人骨の痕跡もあった)が見つかるなど結構重要っぽい。現説には100人くらいの人が来ていたが、常連さんも結構居るようだ。方形周溝墓は大きいもので約9メートル角、弥生時代の土器など出土品も展示されていて目の前で見れたりと中々に見応えがあったが、ここには病院の建物が建てられる予定になっておりいずれ滅失する事になる。もったいない話ではあるが・・・

小一時間して移動開始。次に向かうのは長塚古墳。こちらは住宅地の中に残る古墳だが、発掘しているのはかつてあったという二重周濠の外濠の一角で、幹線道路工事に伴う発掘らしい。なんかさっきの現場で見かけた方が沢山居るんですが・・・

発掘で形象埴輪片が多数見つかっただけでなく、前方部側の内側の堤(中堤)の角部が確認できた事で、以前の発掘記録と付き合わせて古墳の外濠の規模が判明したとか。こちらの現場では中堤の中に入れてくれてかなり近くで様子を見ることが出来たのは収穫大きいな。それこそ数十センチの距離で発掘中の埴輪を見る事が出来ました。

もっとも、こちらも外濠の部分はいずれ道路になってしまう予定だそうで。やっぱもったいない・・・

その後、長塚古墳の側にある茶臼山古墳にも立ち寄ったものの、こちらは随分前に道路を通すために墳丘が半分なくなってたり(石室の発掘調査は行なわれたらしい)、宅地の間から残っている墳丘側に回ってみたら、ここ数か月の間に建物が建てられた様で(Google Earthの写真にはまだ写ってなかった)、墳丘に登ることもちょっとはばかられる状態になってました。う〜む(^_^;

#名古屋市内には200基以上の古墳が見つかってるらしいが、現存するのは結構少ない。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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