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Takahiro_Chouの日記: 今更「要は、勇気がないんでしょ」のパロをやるのは、アレだが 1

日記 by Takahiro_Chou

ちょっと昔(六十数年前)の話。今よりも僕はずっとずっと言い訳をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。
でまぁ、当時も今と変わらずぼんやりしてて、
部下の津野田君と飲みながら「東條が首相じゃダメだ。だから戦争が終わらないんだ」と文句言ってたのです。
大本営で。

したらまた、この津野田君が「じゃあ、わかった」と言うのです。「今からクーデター起こそう」と。
クーデターなんかしたことないオレは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。
でも津野田君は、少し遠くで飲んでいる雍仁兄さんと宣仁兄さんを指さし、「あの2人のどっちかに首相になってもらおうぜ」と言い、席を立ちます。
オレは「いや、向こうも迷惑だし」とか「さすがにうざいっしょ」とか言って止めます。
津野田君は「嫌がられたら、あんたが首相やればいいんだよ」と言ってましたが、オレが動こうとしないので行くのをやめました。

「じゃあ、石原莞爾にでも首相やってもらうか?」と津野田君は言います。
「逆にそっちの方が難易度高いだろ。あの人、オレの一番上の兄貴に嫌われてるし」とオレは顔をしかめます。
「でもクーデター起こすんなら新しい首相が要るだろ? だったら誰かにやらせるしかないだろ」と津野田君は口調を強めます。
「そうだけど、もっと普通に政権交代させたいっていうか」とオレ。
「なに、普通って?」
「国民の世論とか、一番上の兄貴の聖断とか、そういう…」とハッキリ言えない自分。
「じゃあ、オレが今から反対派を粛正して、それで国民を黙らせたらいいか? それも世論だよな」という津野田君。
「それは…だけど、ほら、お前もこの前言ってたじゃん。二二六まがいの事したら、オレの一番上の兄貴が怒り狂うだろとか」
「は?」
「その…」
「…二二六じゃねぇよ。昭和維新だよ」
「あ、そうだったね。…でもオレも兄貴たちも、昭和維新、少し苦手だし。そこまでして平和が欲しいってわけでもないし…」

津野田君はオレの顔をじっと見つめながら、一言、
「だせぇ」
と言いました。
ごちゃごちゃ言ってるけど、勇気がないだけじゃん
彼は言います。
言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、勇気がない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。
反対派を粛正する勇気もないやつが、政権交代とか言うんじゃない。

確かに、津野田君の言う通り、オレには、クーデター起こして反対派粛正する勇気なんて無いんで……憲兵隊に通報しました

#津野田事件の詳細は良く知らないので、半分以上、想像で書いてます。

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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