生きたバクテリアを記録メディアにのストーリーで、こんなコメントをいただいた。

JASRAC境界（Re:ある未来像）(#1113969)

超高層ビルの窓灯りをスイッチにして
浜崎あゆみの曲を保存すると
やはりビル建てるたびに補償金払わねばならないのでしょうか。

　これを拝見してふと思ったのだが、曲データはともかく、数十バイト程度の情報ならビルの窓を使って表現できるのではないだろうか。

# ちょうどモデレータなので、いただいたコメントに「興味深い +1」をつけたいのだが、自分のコメントへの返事だから当然無理なんだな…。

　クリスマスなどのイベント日に、ビルの窓から漏れる室内照明の光を使い、1つの窓を1つのドットと見なして、ビル全体で絵や文字を描くことはよく行われる。同様の手法で、絵の代わりに例えばQRコードのように読み取り精度の高い表現方法で情報を伝える、というようなアイディアだ。

　もっとも、ビルはでかいから読み取りには少々工夫がいる。ビルの近くから見上げるようにQRコードを読み取ろうとするなら、撮影するカメラには広角のアオリレンズでもつけないと、QRコードが歪んでしまってしかたがない。通常のレンズでそのままでも読めるようにするには、QRコードの読み取りアルゴリズムはちょっと改良する必要があるかもしれない。（アフィン変換して正方形に補正するような）
　また、高さ30階x幅30個の窓のビルを使ってQRコードを表現できるとしても（この場合はQRコードバージョン3、29x29セル）、誤り訂正レベルを最低にしたとしても440ビット=55バイトの情報しか伝えられない。

# あれ？　この表は謎だ。440ビットの情報が、なんで英数字77文字を表現できるんだろう。
# 1文字6ビットで表現するにしても足りないような…。
# ああ、2^440を「（文字種分の数）進数」表現にすればいいのか。逆算すると、77個の文字長なら
# 51種の文字まで表現できるな。文字種が51あれば、英数字と記号を含めるには十分だ。

　制約はあるが、ちょっと面白そうなアイディアではある。どこかの誰かが特許を取る前に、ここで公開しておいてやろう。へへへ。