TarZの日記: 環境省が「温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン」を提示
日記 by
TarZ
7月に伊ラクイラで行われたサミットで、「先進国全体で2050年までに温室効果ガス80%削減」なんてやたらと高い目標が掲げられたが、環境省から実現のためのビジョンが提示された。
「温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン」について
温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン [PDF]
「本当にやるつもりなら、これは必須だろう」と私個人が考える項目は、資料ではほぼ網羅されていた。
技術的にハードルが高そうなものは、(いくつかの案があるが、あるビジョンでは)こういったものがある。
- 火力発電所CCS/炭素隔離貯留(2030年頃~、全ての火力発電所)
コスト、貯留先を含めてまだ研究段階。 - 水素還元製鉄(2030年頃~、全ての高炉)
まだ研究段階。 - 高断熱住宅(2040年頃、ほぼ全ての住宅)
技術的な目処は立っているが、家電・乗用車に比べると建替えサイクルが長いので、今すぐに着手しても多分「2040年に全住宅」には間に合わない。
全体的に、「経済成長を維持したままで」というのがちょっと甘い見通しに思えるが、まあやると言ったのだから実現するための努力はするんだろう。
太陽活動が低下して小氷期にでも突入すれば、トーンダウンするかもしれないけど。
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