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日記

ca-ttyの日記: 「Fast & Furious 7(ワイルドスピード7スカイミッション)」感想 4

日記 by ca-tty

「Fast & Furious 7(ワイルドスピード7スカイミッション)」をみてきたので、感想を記す。 例によって、特に推敲することなく思いついた端からテキトーに羅列する。入力ミスも省みない。 方針として極力直接的な表現を避けて書くつもりではあるものの、ネタバレは避けられないと思われるのでまだ本作を視聴していない人は速やかにこのページを閉じてください。

まずは警告にもかかわらず読み勧めている人に伝えておくべきことがある。 過去の全6作目をまだ見ていない人は、この映画を見に行く前にすべて見ておいたほうが良い。 過去のシリーズの全伏線が回収される総決算的な内容なので、順番に見たほうが楽しめる。 全部見たという人はこんな駄文は放っておいて即座に IMAX3D のチケットを予約、映画館に走るべきだ。

冒頭のショウ=ステイサム先生で、このキャラはどの程度ステイサムなのだろうと思った直後にカメラがひいてあの惨状、のっけから吹いた。 そして特に説明もなく普通に運転がうまいのはこのシリーズならではかもしれないが、それだけではない気もする。他作品のステイサムキャラのイメージを遠慮なく利用していて、いいぞ!もっとやれ!という気分になった。ドミニクが棒二本持ったのみて自分ももう一本鉄パイプ拾うステイサム先生で吹いた。やっぱり二本ないとダメか~。ドアが開いて足元だけ映して上にカメラが移動していくカットとか他のステイサム映画でもみた気がする。なんとなく車版エクスペンダブルズ的なのはどうだろう?とか思った。

ハンの件は大変残念だった。 残念だと思う理由を書くといろいろとネタバレになるので割愛する。

東京が舞台の三作目の主人公が登場したのは本当にうれしかった。 二作目同様外伝的な扱いで、メインのストーリーには絡まないと思っていたので嬉しい驚きだった。 元気そうで何より。 そしてガイジンは本当にシブヤのスクランブル交差点が好きだな!

冒頭近くショウを追跡するドミニクのシーンで、モブ車のリーフとプリウスが絶妙に邪魔な位置取りしてて吹いた。 あの種の車は海外でもそういうキャラ付け・役回りなんだなと思うと微笑ましい。 過去作でもブライアンが容疑者の可能性のある車リストからプリウスをナチュラルに除外してて吹いた記憶がある。

特殊部隊の偉い人、ベルギー産ビール大好きおじさん気に入った。 この種の類型まんまのキャラと思わせておいて、ちゃんと頼りになる味方で、必要なら前方にもでばる。 いいね。 サングラスかけるシーンでは盛大にカートラッセルキャラ吹いた。 やっぱりお約束的にはサングラスかけないとダメだったのか。そしてかけるとハンドガン両手もちで超強い!と思わせといてやっぱりダメだった!笑い殺しに来ている…  辛うじて脱出に成功したが手遅れ&しみじみシーン…思ったらちゃんとアレ着てたよ!そしてベルギービールマジお勧め! あざとすぎる…

本作の目玉と思われる空挺シーンだが、破天荒すぎてオスプレイにハンビー吊るのでよくね?などと一瞬我に帰ってしまった。メタ的・興行的な理由はさておき、吊ると遅くなるから捕捉されやすくなるし、ベルギービールおじさんの組織は軍より CIA とかそっち方面っぽかったので越境作戦の機材も限られる…などと素早く納得する理由を構築するのに成功!

GT-R 大好きブライアンだけどオフロードの可能性があるときはインプレッサを選ぶ、という過去作の設定をちゃんと踏襲してくれる製作者サイドがうれしい。 このシリーズはキャラを大事にしてくれる。 車種に限らず、奪還作戦シーンは過去作というか原点の、この人たち元々は車使う強盗団だった!というあたりに立ち返ってくれて楽しかった。 ハンビーとか空挺戦闘車使えよ!感というのは、過去作において感じたややこしいことしないで普通に強盗しろよ!感に非常に近い。

敵の武装集団にいた妙に強いアジア系おじさんも気にいった。 モブキャラっぽく出てたのにキャラ性能が異様に高くて、いい味を出していた。 高いといっても、キャラ性能的には「特殊効果:7.62mm機関砲に銃撃されてもあたらない(足止めのみ可能)」みたいな効果を複数装備したキャラが普通に出てくる本作では名前付きにはなれない。 主人公ブライアンが乗った GT-R をしとめようと思ったら、至近距離からの空対地対戦車ミサイルが必要な世界だ。 最後はやられたかと思ったが具体的に描写されなかったし、ブライアンがバスから離脱できたので彼も逃げおおせたと考えておくことにする。 今作限りと思うと惜しいキャラだ。

ホブス捜査官も凄まじいキャラ性能だった。 あんな筋肉ダルマと格闘してむしろショウくんの方が病院行きになりそう。 おそらく「打撃によるダメージ無効・ただしダメージに応じた秒数動きが鈍くなる」みたいな効果持ちなのかもしれない。 しかし有効だったはずの爆発ダメージ・落下ダメージも無視して病院を飛び出していく筋肉ダルマくん…病院にフル装備持ちこんでたと思うと吹く。 娘さんにも英才教育を施してるし。 撃墜したUAVのガンカメラをわざわざ撃ち抜くし。 それも大口径のリボルバーで、あの種の銃は本来は非実用的な部類に入るのだろうけど、すぐさまドミニクの意図を理解してグレネードを射撃したあたり使いこなしているのだろう。 捜査官の偉い人なのだから筋肉ダルマに見えてクレバーなのだ(7.62mm機関砲を引っこ抜いてターミネーター風に装備しながら

この筋肉ダルマキャラの女性版として「ゴリウー」と呼称される類型がある(というか私がそう呼称している)のだが、本来レティ(とその役者さんが演じる他作品のキャラ)がまさにその典型なわけだけども、アブダビの王子のボディガードに凄いゴリウーが登場して盛り上がってしまった。 女性のボディーガード隊とか豪華なパーティーとか、なんというか夢のある中東ステレオタイプってかんじで良い。 現実の中東はいろいろと問題をかかえているので、こういうのをみるとほっとしてしまう。 王子のスーパーカーもアホみたいなデザイン・スペックだけども、実在する車というのがまた中東らしい(物凄い勢いで貴重な古代遺跡の出土品を轢き潰しながら

そういえばエンディング近辺でアブダビの観光局?かなにかのロゴが一瞬写ったのを記憶している。 来てね!みたいな広告だったように思うけど一瞬だったので何て書いてあるのかわからなかった。

コンピュータに関する描写はまあ、なんというか、お約束だから突っ込まないでおこう。 ダークナイトなど他作品でもこの種の装置が登場するわけだけど、プライバシーやセキュリティ、監視社会への懸念みたいなものが登場の原動力になっているような気もする。 あるわけないけど全くの杞憂でもない力みたいな。 今ほど技術が進歩する以前だと、こういうギミックは特殊な偵察衛星とか X-MEN のセレブロみたいなもので、コンピュータはまだ関係しなかったと思う。

レティの記憶喪失が回収され、過去作から伏線きれいに消化してめでたし…で終わるわけだが。 主人公ブライアンを演じていたポール・ウォーカーさんは本作の撮影中事故で亡くなってしまった。 私はブライアンの笑顔、特に何か良からぬことを思いついて笑うシーンが好きで、それがこのシリーズに延々つきあってきた理由の一つだった。 追い詰められピンチの真っ只中に逆切れ気味に笑い返し、そこからの起死回生の逆転というのが自分の中ではこのシリーズのテンプレになっていた。 だから事故のニュースを聞いたときは残念すぎて寝込んだ。

本策ではエピローグのブライアンとドミニクが停止線でのシーンがその笑いだったのだろうけども、正直複雑な気持ちだった。 代役の人(兄弟の方だそうな)の笑いかたが当人に似ていないというのもあるけど、そんな単純な理由だけじゃなく、これで終わっちゃうんだという残念さもあり…  一方、きれいに終わったのだから下手に無理矢理続きを作ったりせず、これで良いとも思い、だが公式は続編を考えてるとかで…  まあともかく私の知能では文章にできない「複雑な気持ち」になった。

1作目から見続けてきた人にとってはこのエピローグが一番重要なシーンになるので、あまり具体的には書かないことにする。 しかし会話、曲、歌詞、過去作の回想シーンといい、二人が別々の道へ分かれていくシーンといい、ベタすぎるっつうかこんなんやられたら泣くわ。

以上です。いつも以上に支離滅裂で小学生並みの感想になってしまいました。申し訳ないです。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年04月20日 3時53分 (#2800343)

    妙に強いアジア系おじさん後半に出て来てブライアンにやられてたけど・・・

    • by ca-tty (231) on 2015年04月20日 23時13分 (#2800917) ホームページ 日記

      承知しております。たしかにやられてましたが、映像にうつっていたのはブライアンから見える範囲だけだったので、カンフーアクションでギリギリ激突死を免れたのではないかと勝手に妄想していました。 無説明に妙に強いアジア系おじさん好きすぎる…

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年04月20日 5時23分 (#2800350)

    はじめまして、通りすがりの者ですがコメントお許し下さい。
    (※ネタバレ含みます)

    私も本日観て参りました。
    にわかファンもいいところですがこの興奮、吐き出させてください。

    この映画、邦題までチープにされてしまうようないわゆる「ポップコーン映画」でしたが、
    今作は「人」も「モノ」も「ロケーション」も、それらが生み出す「アクション」も最高でした。

    まず俳優陣、豪華すぎます。
    まさかステイサムのギャラのためにハンやジゼルは・・・なんてことも思いましたが(笑)
    カートラッセルが登場した時にはどんだけゴージャスなんだと驚いたもんです。

    ストーリー冒頭の病院メタメタシーン、非常にステイサムらしかった。
    そしてその後のロック様との肉弾戦で炸裂した例の技。WWEファンには堪りませんでしたね。

    トーキョーのシーンに彼はもちろんヒロインまで出てきてくれるとは、3は黒歴史だが懐かしかった。

    空挺からのダイブについては突っ込みどころ満載でしたが、他のシーンも同様なので気にしちゃいけませんよね!
    着陸してからのドライブスキルとチーム連携はさすが。
    粉塵にまみれて盗む集団だと思い出させてくれました。
    敵のアジア戦闘員、名前も良く分からないのに印象に残りましたね!
    あの俳優さんの居る居ないじゃ随分変わっていたはずです。

    プリウス先生は海外でもプリウス先生なんですね・・・(笑)

    舞台は目まぐるしく変わってアブダビ、正装で皆のギャップを見せてくれる所はテンプレですが美味しい。
    ロンダラウジーはEXP3から来ましたね~~そのお陰で出演か?なんて思っていたらとんでもない、
    EXPよりこちらの方が完成度が高かったので大正解。
    レティ役の女優さんもバイオから有名になったんでしょうかね、腕っ節はいいけれど引きで見るとフェミニンで愛らしいです。
    ビルからビルへ、さらにビルへの天丼は誰もが「やれ!」と思ったことでしょう。

    王子の高級車は実在するんですよね?
    私の場合特に車や武器といった「モノ」の分野に疎くてはがゆかった!
    相変わらずブライアンは日本車好きだなということくらいしか(汗)

    網羅的な監視システムみたいなものはやっぱり直近ではダークナイトですか。
    神の目といいドローンといい、簡単なもんが出でくるなぁとも思いましたが気にしない気にしない。

    ステイサムとドムの最終戦はやっぱり車から降りましたね。
    ドムあんたそれ持って戦うの!?と突っ込みましたが(笑)
    ステイサム独特のテクニカルな戦闘スタイルを繰り出されては、ああいう結果で勝利するしかなかったんでしょうかね。

    長くなりましたが、とにかく終始「人」「モノ」「ロケ」がふんだんなく使われていて完成度の高い作品でした。
    アクションも目新しいものが多く、カメラワークも良かった。
    必ずここぞ!というところで相応しい誰かが活躍し、ベタなシーンが登場する。
    かゆい所に手が届くというか、観客が望むような痺れる展開がこれでもかと続いて大満足でした。
    作品がカウントアップするにつれてハリウッド的な演出になっていったことは賛否両論でしょうが、
    1~6を復習してから観に行かなかったことを後悔しました。

    エピローグはとても切なかったですね。
    監督も全てはこのシーンのために脚本を書き換えたんでしょう。
    ポールの面影を持つ兄弟たちが代役を勤めたということにも胸が締め付けられました。
    ドムと別れて天への道を行く・・・これにはシアター内でもすすり泣きが聞こえました。
    彼は本当に愛されていたんですね。

    もう一度劇場に観に行きたい!
    DVDではなく劇場で楽しむべき作品がまた増えて嬉しいです。

    今年はハリウッド大作が大乱戦ですね。
    こんなに楽しみな年はそうそうありません。
    2015年、大いに期待しています。

    • はじめまして、こんな駄文を読んでいただきましてありがとうございます。 アツい感想をお寄せいただきまして、感謝いたします! お返事の書き込みが遅くなったことをお詫びします。

      ポップコーン映画という点については大いに結構というか、映画はまず第一に単純明快な娯楽であってほしいと常々思っているので、むしろ大歓迎であります。

      カートラッセルについては、サングラスかけた瞬間コーラを吹きそうになりました。 悪役にステイサムを呼んでしまうあたりといい、贅沢ですね。 ロック様は本来筋肉ムキムキの部類に入るはずのドミニクが普通に見えてしまうくらいで、本来主役張れる人たちが脇をしっかり固めてるあたり本当に豪華・贅沢だと思います。

      アブダビの正装シーンですが、私はブライアンの格好に笑いました。 日ごろ正装を着馴れてないアメリカン人のテンプレっぽい格好でキャラにあっていると思いました。 レティの人はカッコ良さと可愛さ、筋肉っぷりのバランスが良くて好きです。 そういうポジションの役でこの人はひっぱりだこですね。

      王子の車はライカン ハイパースポーツ [wikipedia.org]ですね。 軍事用でもない限り、これより高価な車はちょっと思いつかないです…

      ショウ=ステイサムとドムの決戦も良かったですね。 お約束ではありますが、最初の対決のセリフを言い返して、でも銃なんかいらねえとばかりに投げ捨てる…しびれます。 そしてその直後、棒二本持って構えるステイサムでまた吹いてしまうという…

      エピローグですが、あれは完全に不意打ちでした。 涙でまくりで参りました。 隣に座っていたおしゃれなかんじのカップルさんもオイオイ泣いてました。 シリーズ見てきて役者さんの一件を知ってたら無理もないですが。 しかし道が分かれていくシーンは本当に堪えました。

      最初のほうでも書きましたが映画はまず娯楽であるべきで、現実では難しいような夢のある豪華な設定だとか、ベタでもいいからともかくカッコよく、スタイリッシュに、または可愛く、下手に捻るよりはまずは王道をいってほしいと考えている私としては文句のつけようがない良いシリーズ・映画でした。

      私もこの映画に負けない映画が次々リリースされていくことを期待しております。

      親コメント
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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