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gm300の日記: 地震

日記 by gm300
オイラの業界では、かなりの設計マージンを取る。ただの余裕、保護バンドでないので、単に冗長というわけではないが。

業界標準で、総合的にみて、60%-160%くらいの範囲で動作を保障する。電源なら+/-10%, 温度なら-40/125度くらい。設計時にはもっとマージンを持って設計する。こっちは単なる冗長に近い。各種toolがうまくはたらなかなかったり、いろいろな統計的なメトリックスを使って設計して、最終的には厳密な値で検査するためだ。マージンの幅はそれぞれだが、一部の値はさらに50%/150%くらいの余裕を持ったりする。どこにどんなマージンをつけるか、マージンをどう吐き出して、最終的にほぼぴったりにするかが腕の見せ所のひとつだ。統計的な推論、toolの標準的な安定度、計算algoなどいろいろな知識が必要となるわけだ。

で、今話題の耐震設計だが、最近いくつか大きな地震があったが話題の建物はどうなっているのだろうか。崩壊の可能性50%の建物のうち、半数とはいわなくても、1/4くらいは壊れているのだろうか。南武線から良く見えるところに一軒ヒュ座の建物がある。近所のうちは、イーホームズが計算している。壊したり、退去する前にもう一度計算したりしないのだろうか。設計士も単に罪を認めるのではなく、ダメモトで「私の計算方法が正しい。標準計算方法は過剰にマージンを見込みすぎている。」と主張してくれないだろうか。壊すにしても、部分的な破壊を含む検査で実際の壊れやすさを計ってくれないだろうか。あまりない貴重な資料だと思うが。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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