麻生首相とオバマ大統領の会談のニュースでは、オバマ大統領が麻生首相の背中をポンポンとたたくシーンが映されていた。
これは格上の人間が格下の人間を落ち着かせようという所作である。20歳も年上で一国の指導者となったのも4ヶ月早いが、それで格下の扱いということは、政権が崩壊しかかっている状態だけでなく、属国として宗主国の新政権に真っ先にご機嫌伺いに参上し、それを宗主国に認められることで国内に威光を示そうという目論見まで見切られているからだろう。
国務長官が真っ先に来るのもホワイトハウスに真っ先に招かれるのも属国の筆頭だからであって、対等の立場にある他の G8 加盟国や国連安全保障理事会の常任理事国とは一線を画されている。
これは、オバマ政権だけではなく最早世界の常識であり、どこのマスメディアでも日本の首相を「ブッシュの犬」とか「オバマの犬」とか呼ぶことはない。そういう呼称は対等にものを言うことを期待されている時に言わずに従うから言われるのであって、最初から期待されていない場合にはそういう言い方はしないわけだ。