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日記

akiraaniの日記: 自炊代行問題の業者からの回答 23

日記 by akiraani

出版業界、書籍のスキャン代行サービス業者約100社に質問状のその後の話。早くも業者からの回答が出ている。

作家様・漫画家様・出版社様からの質問状について<公開回答>(自炊代行ドットコム)

ちょっと面白いことになっている。

そもそも自炊代行業者という商売自体ができ始めてからそんなに期間がたってないサービスだし、業界全体の意向とかではないんだろうけど、おそらくは大半の業者の共通認識だろう。

というわけで、順を追って見ていく。

●自炊代行をご了承頂けない作家様、漫画家様、出版社様の書籍は2011年9月6日以降、一切お受け致しません

 まあ、これは当然だろう。コンプアライアンスを考えれば、ここは絶対に守らなければならない。はぐらかすつもりも特にない、ということだろう。交渉するにあたって、まず最初にするべき譲歩をする。日本人的なディベート戦術としては、セオリー通りの流れとも言えるかな。

●自炊代行は違法行為を助長させる為のものではありません。

 これも当然の主張。そもそも自炊代行業者にとってみれば電子化済みデータをネットに流されると商売のネタが減るわけで、ネットに流す阿呆は明確に敵。敵が共通なんだから味方になれますよ、という意図もありそうだ。

●当社は原本廃棄を必須としております。

 これは倫理的な問題ももちろんあるけど、数をこなすなら廃棄してないとやってられないというのが正直なところだろう。あと、金勘定がきちんとできている人へのメッセージですね。この話が比較的早い段階ででてくるのは、冷静に金勘定ができる権利者への印象付けの意味もあるんだろう。

●是非、電子書籍の推進を!

 ここからが質問状へのカウンターメッセージ。質問状が話題になったときから「じゃあ電子化データを売れよ」という意見はネットでは多数出てきていたわけで、立場的にはユーザーの意見を代弁しました、というところかな。

●自炊代行拒否リストを作成します!

 順番的に電子書籍の推進の次にきているあたり、意地が悪いと思う。ユーザーの意見として電子化データの販売が求められているという話をしたうえで、公開拒否リストを作るという話を切り出した。つまり、この公開拒否リストは電子化拒否リストであり、ユーザーに喧嘩売ってる権利者リストにもなりえますよ、という脅しでもあるわけだ。

●正式なご連絡をお願い申し上げます

 さらに追い打ち。明示的に拒否リスト入りはユーザーへのイメージダウンですよ、と警告してる。うがった見方をすれば、今回勝手に名前を使われた人がいたら撤回するチャンスをあげますよ、ということでもあるんだろうな。

●新しいご連絡もお受け致します

 これも文面だけ見れば事務的だけど、ホームページ上で公開すると明記しているあたり、その前の項目からの流れでかなり強烈な脅しになっている。うまい構成だ。

●読者の声も聞いて下さい

 文章の表面上の意味は権利者へ向けての言葉だろうけど、我々は読者の味方ですよという意思表示であると同時に、読者からも声をあげてね、というメッセージだろう。

●不正流出業者の取り締まりこそ大事では?

 と、ここまで一通り脅しをかけたところで、今度は共通の敵について切り出す。先に述べたとおり、ネットに違法コピーが出回ると自炊代行業者だって困る。でも、自炊代行業者単体ではではまともな対策は不可能なわけで、ここはむしろ権利者の協力を得たい分野だろう。

●わたしたちは皆様の敵ですか?

 考えなしに北風戦略をとると本当に困ることになりますよ、という警告。主張したいことは前の段落までであらかた言ってしまっているわけで、ダメ押しの意図があるんじゃないかな。

●ご一緒に考えませんか?

 そして、最後に協力の申し出。代行業者側の主張が意図どおりに理解されたのであれば、当然手を組んだ方が得という結論になるはずで、そこで協力しましょうという提案で締めくくる。違法コピーの摘発なんかは当然代行業者側も望むところだし、実際メタデータに追跡用のデータを入れるなどしておけばカジュアルコピーレベルの安易な違法流通対策として機能するのも確か。ただ、これには追跡側である権利者の協力がないと絶対に成立しない。おそらく、本音に近い部分なんだろう。

個人的な感想。
全体的に透けて見えるのは「裏で脅しをかけるみたいなことはするな、話なら表で聞く」という意図。
逆にいえば、社会倫理的に後ろ暗いことなどない、という自信の表れだと思う。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2011年09月09日 15時36分 (#2017368)

    自身から動こうとしてませんね。
    一社で出来る事でも無いでしょうけど、逆に言えば権利者側でもたったー社が口先でまじめに行うと言っても全面的にどうこう出来る物でも無いですよ。
    まあ、答えないとほとんどクロと認める様なものの質問状でしたので、答えられるように答えただけ、でしょうね。

    で少々疑問。
    そもそも彼ら書籍の複製権管理団体とのコンタクト取っているのですかね?
    一般的知名度は少なくとも、学校や企業で付き合った事が有る人も多々居る筈なんですが一切言及が無い。
    そのものズバリ、複製の為の権利の調整機関が有るというのそれを無視してというのは、何か本質的に間違っていると思うのですが。
    そこさえキッチリすれば最低は企業ニーズは有るんですがね。
    その辺り合法的に小さく稼ぐ気はさらさら無い様にも見えます。

    一々電子出版云々言うのもなんだか。
    「勝手電子出版してくれなくて結構」と言っている人に言う事では無いですし、その中の相当数の人が既に電子書籍出してますよ。
    多分コメントを取れば「アンタの知った事じゃない(一応オブラートに包んで)」と為るだけでしょう。

    電子書籍ビジネスに理想の花を咲かすのであれば、その人がやれば良いだけの話で、無理だと言っている業者に出来ない条件を飲ませる事は無いと思うんですよ。
    iTSなんて元々出版でも取次でも無かったんですし。
    ただ、akiraaniさんも言及している様にコスト的な点では日本の書籍は安価ですから、自称ユーザーの言う様にどんな物でも紙より安くなんて言っている限りは、ビジネスとして実現可能な数字は出ないかも。
    アメコミなんて電子化で安くなったとか言いながら日本のコミックの半分程度が日本のコミックよりちょっと安いか?という程度ですし。
    それでも何故か日本のコミックの電子化の価格に文句を言う人が多い様じゃ、まだまだ話はまとまらないでしょう。

    • >そもそも彼ら書籍の複製権管理団体とのコンタクト取っているのですかね?

      そんなことはしてない思いますよ。だって、必要ないですから。
      権利者許諾済みのもののみ受け付けますというシステムになっている以上、管理団体に許諾をとるのは利用者が依頼前にやっておくべき作業ですよね。

      --
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      • 自炊代行システムの中では「管理団体に許諾をとるのは利用者が依頼前にやっておくべき作業」ですが、複製行為に著作者の許諾が必要といってしまっている時点で、利用者でだけでなく、業者も複製権侵害の責任を問われる危険があります。

        著作権者「なぜ複製の許諾を取らなかった」
        業者「だって利用者が取っていると思ったから」

        そんな法律構成で大丈夫か?

        あと>>1さん(#2017368) は書籍の著作権管理が難しい原因 [srad.jp]を読んでいますか?
        私のコメントに著作権等管理事業者に関するレスがついた時に私もググりましたが、同じく「使えない・使いにくい」という結論になりました。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月09日 21時11分 (#2017536)

    ●自炊代行拒否リストを作成します!

    作るべきなのは、「自炊代行OKリスト」だろう。デフォルトは拒否なんだから。いやなら拒否リストに登録しろとか、やることがSPAM業者みたいだ。

    • 元リンク読んでないのがバレバレ……。

      ・許諾は利用者が事前にとるというシステムなので、少なくとも建前上はオプトイン。
      ・ちゃんと読めば受諾リストも受け付けるという注釈がある。
      ・そもそも拒否リストを送りつけてきたのは権利者側。

      オプトアウトなんて誰も主張してないし、権利者側にすらその認識はないだろうよ。

      --
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      • by Anonymous Coward

        ・許諾は利用者が事前にとるというシステムなので、少なくとも建前上はオプトイン。

        「少なくとも建前上は」と断らざるを得ないところが実態を物語っています。

        ・そもそも拒否リストを送りつけてきたのは権利者側。

        質問状で権利者が言っているのは「無断・無償の自炊代行は認められない」じゃん。許諾を求められた場合については何も言っていないのだから、それを拒否リストと解釈しちゃだめでしょ。

        ・ちゃんと読めば受諾リストも受け付けるという注釈がある。

        「受諾リスト*も*」ってところがすでに論外なわけです。必要なのは受諾リストだけ。それ以外は許諾が必要で、許諾を得ていればス

        • 本当に中身が読めてないなぁ。

          そもそも、拒否リストを作ろうとしているのには、文句をつけられたから作るのとは別の意図があるんだよ。

          それは、どちらがユーザーの方を向いているのかをはっきりさせるということ。

          そもそも、書籍自炊自体は業者に頼まなくても個人ユースの機器で可能な行為で、違法性もないし、実際問題として著作権者に経済的な不利益をもたらす行為でもない。
          それを業者を利用するからという理由で拒否するというのは、不利益があるわけでもないのにユーザーの行動を束縛したいと考えているか、もしくは電子化したデータを違法に配信される前提で電子化自体を取り締まりたいと考えているということだ。
          これはどちらにしてもユーザー無視の、それも理不尽な思い込みからくる権利者のエゴでしかない。

          自炊業者が拒否リストを作って公開すると言っているのは、オプトインオプトアウトとかそもそも関係がなくて、頭が固くて状況が理解できていない権利者に「ユーザーの方を見てちゃんと考えてくれ」と言うためにやってるんだよ。

          自炊ドットコムの回答でもあからさまに念押しされているし、日記でもそのへん説明しているはずなんだけど、本当に読んでる?

          あと、根本的に認識がおかしい点がもう一つ、

          このツリーでACコメつけてる人は代行業者が違法配信の取り締まりに協力するってのはたんなるポーズだと思ってるようだけど、それは明確に間違っている。

          なぜなら、違法配信データが出回ると、他ならぬ自炊代行業者自身が困るからだ。
          理由は単純で、違法配信からデータがゲットできるなら、客はわざわざ現物廃棄して金まで取られる自炊代行業者を利用する意味がない。
          ということは、違法配信データが出回っていると、自炊代行者の客が減る。

          ポーズじゃなくて、きわめて実利的な理由からくる本音だよ。

          自炊代行業者が単体で対策出来ないのは、取り締まる権利を持っていないからで、権利かロビー活動が可能なくらいの組織力のどちらかがあればどうにかして取り締まってるだろうよ。

          --
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          • by Anonymous Coward

            それを業者を利用するからという理由で拒否するというのは、不利益があるわけでもないのにユーザーの行動を束縛したいと考えているか、もしくは電子化したデータを違法に配信される前提で電子化自体を取り締まりたいと考えているということだ。

            個人がコピーしてもいいのは、私的利用の範囲として認められているからです。業者がやるのが問題なのは、複製を作ることで商売しているからです。複製を作ることで商売する権利は権利者が独占することが法律で決まっている以上、複製権を持っていない者が複製を作ることで商売すれば複製権侵害になります。だから、業者側も「利用者が許諾を

            • >権利者が得るべきものを業者が横取りしているとみなされます。利益を横取りされたのですから、不利益はあります。

              だから、根本的にこの認識が間違い。
              現状の著作権法上の制度ではJASRACがやっているような著作権管理ビジネスは事実上成立しないし、無理やり成立させたとしてもとても金のとれる状況にはならない。新古書店問題のことを考えれば逆に利益にすらなっている。
              何度も言うが、元の記事をちゃんと読めばわかる話なんだが、どうして読まないの?

              --
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              • by Anonymous Coward

                だから、根本的にこの認識が間違い。

                反論になってない。複製を作ることで商売する権利は権利者が独占することになっている以上、自炊代行業者が得た代金は、権利者が得るべきものだというのが、法律から導かれる結論です。権利者が受け取るべき代金を業者が受け取っているのだから不利益は存在しています。JASRACの例も、新古書店問題も、それを否定するものになっていません(この人は他で利益があれば他者の権利を侵害してもOKだと主張するのか?)。したがって、間違いというあなたの主張は誤り。

                何度も言うが、元の記事をちゃ

              • 読んだうえでそれでも分かってないことはよくわかった(笑)
                きみの主張は法律上違法だから悪、としか聞こえない。

                あなたの理屈だと、散々問題になった自炊の森はOKってことになってしまう。法律的に正しくても、明らかに社会的に悪ってことはあるし、その逆もある。

                普通は法律上悪なら社会的にも悪なんだけど、残念なことに著作権法、特に私的複製と公衆送信権は社会的善悪を測る物差しとしての機能にバグが多い。

                つまり、私的利用だからOKというのは法律上の話であって、それは社会的な善悪基準とは乖離した話なんだよね。

                勉強しろとは言わないけど、間違った認識であることは覚えておいたほうがいいよ。

                --
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              • by Anonymous Coward

                きみの主張は法律上違法だから悪、としか聞こえない。

                おやおや、不利益の話をしているはずでしたが、突然善悪の話になりました。権利者に不利益があるかどうかが、社会で決められたルールではなく、あなたの個人的な善悪の判断で決まるという主張でしょうか。実に非論理的な主張です。

                散々問題になった自炊の森はOKってことになってしまう。

                あなたの法律の知識は、権利者にとって何が不利益かも理解できないレベルのものだということを自ら実証したばかりです。その程度の知識で法律論を述べて何か意味があると思っているのでしょうか。

                勉強しろとは言わないけど、間違った認識であることは覚えておいたほうがいいよ。

              • 日本語が理解できてないようですね。
                そもそも私的複製かどうかは善悪の判断基準になりえないんですよ。

                自炊を業者に代行させることで発生しうる不利益を、法律違反以外に具体的に説明できますか?

                「自炊の森」という具体的な実例まで上げて説明してるのに、調べなかったんですね……。

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              • by Anonymous Coward

                そもそも私的複製かどうかは善悪の判断基準になりえないんですよ。

                そんな話は誰もしていないので、言っても無意味ですよ。

                経済的不利益が法律的に認められることはあなたも認めたわけです。「それを業者を利用するからという理由で拒否するというのは、不利益があるわけでもないのにユーザーの行動を束縛したいと考えて…」という発言に関しては、権利者にとって経済的不利益が存在する以上、業者の利用を拒否するのは自然であり、ユーザーの行動を束縛したいと考えているとはいえない、という結論が出たというだけの話ですね。

                「自炊の森」という具体的な実

              • いい加減いいあきたが、ちゃんと読め。

                貸与権もカラオケ法理も私的複製じゃ決着つかないけど、別の法律をこねくり回せばなんとか黒に持っていけるんじゃないか、というレベルの話でしかない。だから、やり方をちょっと変えれば回避される。

                あと、これは弁護士個人の見解で、最終的にどう判断されるかはわからないと断ってあるだろう。
                違法である可能性もある、というレベルの話でしかないんだよ。

                本質的な問題は私的複製の範囲に複製元データの所有権があるかどうかが考慮されないという点にある。
                自炊代行業者が電子化する本はユーザーが所有しているものだけだから経済的な損害が発生しないわけだが、それは私的複製かどうかとは全く無関係の要素なわけ。

                あなたは読解力に難があるようなので念のためもう一度繰り返すよ。問題になるのは私的複製かどうかじゃなくて、ユーザーが所持していない本を電子化できるかどうかなの。

                何度も言うが具体的にどんな経済的損害が出るのかちゃんと説明してくれ。
                「違法だから損害だ」「人が儲けてるのに自分は儲けてないから損害だ」以外になんかないの?

                --
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              • by Anonymous Coward

                別の法律をこねくり回せばなんとか黒に持っていけるんじゃないか、というレベルの話でしかない。(中略)違法である可能性もある、というレベルの話でしかないんだよ。

                違法である可能性もあることを認めるなら、「自炊の森はOK」は嘘ですね。以前の主張は誤りで、あなたはよくわからずに書いていたことを認めたわけです。それに、やりかたをちょと変えて回避とか、カラオケ法理を簡単に回避できると思っているのかと。

                何度も言うが具体的にどんな経済的損害が出るのかちゃんと説明してくれ。

                代行業者に払ったお金は権利者が受け取るべきもの、と説明してますが。他人の

              • by Anonymous Coward

                海賊版の販売は合法

                おっと失敗、ここは「合法」ではなく、「正当」ですね。

              • >「オリジナルの本を送らせ、それと交換に電子書籍の海賊版を売る」という販売形式をとったとします。この場合、海賊版の販売代金が権利者の経済的損害です。
                これは「違法だから損害がある」そのものの理論だね。
                だって、オリジナルの本は売れてるんだから権利者本人はきっちり儲けてる。

                具体的に検証してみるよ。

                権利者の売り上げ
                ・ユーザーがオリジナルの本を購入したのに払った金額

                影響を受けるユーザーの数
                ・1人

                そのサービスをユーザーが利用しないことであらたにユーザーがその本を買う可能性
                ・なし

                以上、検証終わり。
                見ての通り、権利者に経済的損害が発生する要素がない。
                つまり「違法だから損害」だと言っているのと同じ。

                海賊版という言葉の悪印象で押し切れると思ってるのかもしれないけど、こんな日記のコメント欄なんて私くらいしか読んでないから、一見さん向けの印象操作レトリックは無意味だよ。

                あと、一応前半にも突っ込み。
                >違法である可能性もあることを認めるなら、「自炊の森はOK」は嘘ですね。
                だいぶ論点がずれているね。いや、意図的にずらしているだけか。
                もともと業者がコピーするから損害だ、という主張に対する反証で、コピー作業主が業者であるかどうかが関係ないという実例として自炊の森をあげたのだから、コピー作業主であるユーザーが違法にならないカラオケ法理や、そもそも複製権とは別の権利である貸与権で違法にできる可能性があっても反証にならないだろう。

                自炊の森問題の根本はレンタルCDショップがダビング装置を設置していたのと同種のものだから、当時どういう対応がとられたか調べてみるといいよ。

                --
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              • by Anonymous Coward

                これは「違法だから損害がある」そのものの理論だね。

                誤った認識です。海賊版が取引されれば権利者の損害という考え方がまず最初に存在し、それが正当と認められたから、それに従って法律が作られたこともわからないのですか。ここで言っているのは、法律のもとになった考え方ですね。実際、海賊版の話では、法律がそう決まっているから、という論理にはなっていません。海賊版の取引は権利者の損害、と言っているだけです。

                それから、海賊版というのは、悪印象を与えるための言葉ではありません。海賊版だから海賊版と言っているだけの話です。権利者の承諾なく作られた複製が取引されれば、それは海賊版です。

              • >まず、そのユーザーが新たに本を買う可能性はあります。実際、代行業者に金を払っているのですから、それを入手するために金を払ってもいいと思っていることが証明されているではないですか。仮に、その値段で電子書籍が売られていたら、買っているのは間違いないですね。

                その場合は、そもそも電子版しか買わないので、紙の書籍を買わない。自炊ユーザーは複製のために電子化したいんじゃなくて、書棚を圧縮するために電子化しているんだという事実を全く理解してないね。

                あと、損害云々の話は単純に違法にしたら解決するというわけじゃあないよ。レンタルCDのリッピング問題がどう解決されたのかちゃんと調べたかい?

                >それに、「コピー作業主が業者なのが悪い」なんて話は、ここでは問題にされていません。
                それだとそもそも自炊代行がまずい理由が発生しないだろうに……。ユーザーが書籍自炊をすること自体がまずいという風には最初言ってなかったと思うけど、これは間違いなのかい?

                どうにかして自炊代行業者を悪いってことにしたいって気持ちだけは伝わってくるけど、主張そのものが本末転倒しているのではさすがに話にもならない。
                少しで良いから他人に説明して説得力を持つ理由を考える努力くらいはしてもらえないかな。せめて、ユーザー観点で、手段と、目的と、結果についてきちんと整理してからね。

                --
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              • by Anonymous Coward

                表のストーリーで見かけたので来てみたら、こんな言い訳をしていたのか。

                その場合は、そもそも電子版しか買わないので、紙の書籍を買わない。

                また嘘をつきましたね。自炊の主な対象は、電子版販売以前にもともと買っていた紙の書籍です。

                レンタルCDのリッピング問題がどう解決されたのかちゃんと調べたかい?

                権利者以外が複製で商売するのは問題がある、という原則的な考え方に従い、法律が変更されたわけです。あなたがあげている件は、「権利者以外が複製で商売するのは問題がある」という考え方は原則として受け入れられており、それに従って法律が作られて

              • IDで発言すればレスついたかどうかすぐにわかるので便利ですよ。捨てアドレスでいいからIDとられてはどうですか?

                あ、もしかしてもう持ってた利するんですかね(笑)

                --
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    • by Anonymous Coward

      そんなえげつないことをするのはgoogleぐらいだよw
      google booksあれはひどい。

typodupeerror

未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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