最近思うのだけど、テレビや紙の新聞のニュースの使えなさったらない。
　いわゆるマスゴミ論とかそういう次元の話ではなくて、尺やら紙面やらの問題で圧倒的に情報量が足りない。

　たとえば、どこかの会社がパソコンの新製品を出しましたというニュースだと、IT系専門サイトでもない限り製品名だけでスペックの情報が合わせて記載されていることはまずない。あって価格だけである。正直、店舗によって変動する価格なんぞ書かれてもほとんど意味はない。

　IT系以外のニュースでもだいたい状況は同じになる。逮捕報道はだれがどんな容疑で逮捕されたかだけでは事の良し悪しは判断できないし、身近にどんな影響があるのかもわからない。アンケート調査のニュースでも母集団とサンプリング手法がわからないので信憑性の判断ができず、科学系の記事ではそもそも何が新しかったのかという一番重要な情報すら抜け落ちていることすらある。

　正直、その程度の情報では、だから何、という感想しか出てこない。家族団らんしながら話のネタにするのであればまあそれでもいいのかもしれないが、個人的には最低限客観的な価値判断ができる程度の情報は欲しい。そのレベルでいいのであれば専門系のニュースサイトのRSSをチェックした方がよほどましな情報が手に入る。
　少なくとも、関連する記事へのリンクもなければ、尺の都合でヘッドライン程度の情報しか報道できないテレビや新聞のニュースを積極的に見ることはもうないだろうと思う。

　おそらく、マスメディアが主に対象としている客層とはニュースを見る目的が違うせいでこんなことになるのだろうなぁ……。