Xbox Oneの「24時間ごとのインターネット認証」や「中古制限」、撤廃へ の話。乗り遅れたので日記に。

　たぶん、一般的には「制限解除」に見えてるんだろうなと思う。
　個人的には、そうは思っていなくて、パッケージ版とDL版に明確な差をつけたことが一番重要な変更だと思っている。

　以前の方式だと、パッケージ版とDL版のゲーム機の中での扱いはまったく同じだったが、今回の変更でゲームの起動認証がネット経由のアクティベーションから、ディスク認証にかわってしまった。これはパッケージ版を差別する手段を作ったということでもある。これは非常に重要な変更だと思う。

　オンラインアクティベーションをやめてしまうと、今後クラウド上で展開しようとするサービスはどうしても使いにくくなる。おそらく、今後XBOX noeとうプラットフォーム上で提供される新機能は、DL版をあからさまに優遇したものにならざるを得ないだろう。たとえば、今回中止したタイトルの共有機能をある程度期間が過ぎてからDL版のみで復活させる可能性もあると思う。
　今後、ネット環境が整備されていけばいくほど、ネット経由のアクティベーションの方が便利になるのは間違いない。そうなってくると、パッケージ版はメーカーにとってもユーザーにとっても不便なアイテムになってしまうだろう。

　オンラインでの利便性、販売数が増えていくにつれ、ソフトメーカーにとってもパッケージ版の存在は邪魔なものになっていくだろう。もし自分がゲームソフトメーカーの人間ならパッケージ版は販促手段と割り切り、初回特典商法や限定版商法で価格を釣り上げて販売本数をできるだけ絞り、本命はDL版というスキームにシフトさせていくと思う。

　そういう将来的な可能性を考慮して今回の変更を考えると、MSはパッケージ版を将来見捨てる覚悟を決めたのではないかという気がしている。MSは販売チャンネルがDL版だけになってしまっても、ソフトがちゃんと売れるのであればまったく構わないわけだから。むしろその方がDL販売マージンもとれておいしいと考えている可能性すらある。

　というわけで、将来XBOX oneはDL版をあからさまに優遇し始める、と予想してみた。