akiraaniの日記: 遺伝子組み換えではなく農薬を問題にすべきでは…… 9
世間一般で問題視されている遺伝子組み換えってのは、「農薬耐性目的での遺伝子組み換え」なんじゃないかという気がする。
基本的に、農薬がらみのものは安定生産に寄与して農家のリスクを減らす一方で、消費者目線では農薬=有害物質が残留するリスクは増えてしまうわけで、その意味で警戒するのは正しいとは思う。
現状はモンサントから種を買っているのであれば自動的にモンサントの農薬漬け栽培やってますよというのと同義であるから、遺伝子組み換えかどうかという判断基準はそれなりに機能するだろう。
とは思うが、それは農法の問題であって「遺伝子組み換え」という手段のせいで発生しているリスクではない。なので、遺伝子組み換え以外の手段で農薬耐性のある品種が開発されたりするとこの基準は機能しなくなるし、逆に遺伝子組み換えだけど安全で高品質という品種だってつくることは可能なはず。
このあたりのことを考えると、規制するとすれば遺伝子組み換えではなく、農薬耐性作物という名目にすべきなのではないだろうか。結局のところ、農薬漬けで作物を育てるというプロセスが問題なのであって、そこをきちんと評価できるように基準を定めるのが筋なのではないかと思う。
そうでなければ、それ以外の目的での遺伝子組み換え技術もいっしょくたにネガティブに評価してしまうことになる。
個人的には完全無農薬の工場栽培に特化した遺伝子組み換えなんかの研究が進むと、安くてうまくて安全な作物が生産されるようになるんじゃないかという気がしています。
たとえば、工場でないと作り出せないようなシビアな条件でしか育たないけど、栄養価が高くて美味しくて短期間で育つ品種だって遺伝子組み換え技術が進めばできる可能性もある。そういった品種が今現在はどうしてもコスト高になってしまう野菜工場にイノベーションを起こすかもしれない。
遺伝子組み換えが農薬耐性の代名詞になってる現状はそういった社会的にも有益な研究を阻害する要因になりかねないのではないかと危惧しているわけです。
結局のところ, (スコア:0)
「遺伝子組み換え作物=人工的=ケガラワシイ」
「天然作物=自然=ウツクシイ」
という意識の問題じゃないか,と呟いてみる。
Re: (スコア:0)
まあそうですね。大量栽培・生育するときには安定した生育、高効率と均一した品質が市場に流すときに求められるので
それを実現するため品種改良を繰り返してきていますが遺伝子組み換えも手段の一つにすぎません。
農薬は増えない (スコア:0)
農薬と違って組換作物は花粉が拡散していつのまにか殖えてる可能性あるから比較できないと思う
Re:農薬は増えない (スコア:1)
うん、それは遺伝子組み替えで毒性が出る場合の話だよね。
薬物耐性があるだけで体に悪いわけじゃないわけで、毒性ゼロのものがなんぼ増えてもリスクはゼロのままだよ。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
毒ガスやニコチン: 危険度高、不安定なので自然界で比較的短時間で分解
水銀や放射能:危険度 中、比較的安定しているので自然界で長期間残留
遺伝子組み換え作物: 危険度 小。
特別な対策をしない限り、自然界で安定して増えつづける。
爆発的に増えて、既存の生物種を絶滅に追いやる危険性も。
ってな話では。
ブラックバスとかも、ある意味でとっても危険。
農薬は薄めたとしても環境負荷は高い (スコア:0)
「沈黙の春」とか読んだりすればいいっていつも思う。
Re: (スコア:0)
つまり、沈黙の春なんて来ないってことですね。
あの本は未来予想と言う点では全く外していたんだな。まあ、あの本が出版された影響によって、不幸な未来が回避されたと考えれば、それなりの価値があったんだろうけど。
Re: (スコア:0)
読んでないじゃないですか!
Re:農薬は薄めたとしても環境負荷は高い (スコア:1)
有吉佐和子が中国でルポした記事-文化大革命で開放された後戻ってきた人たちに「沈黙の春」を知ってますかとインタビューした話くらいは知っているかもしれませんよ?
それすらも30年前だったような。。。。