艦これのアニメ自体はニコニコでの配信が直前に発表になったので、録画する必要はなくなったのだけど、テレビ＆レコーダーの整理の関係で、STBからのコンポジット出力経由での録画テストを昨晩サンテレビで放送していた1話でやってみた。

というわけで、今朝出がけに第一話をちょっと見てみましたが、いろんな部分で思い切ったつくりになっていてある意味感心しました。

特に意外だったのが、提督が存在するけどキャラクターのついた絵としては一切出てこないというころ。
第一話でいきなり3つの艦隊での合同作戦が行われてたんですが、作戦指揮はすべて秘書艦である長門が仕切り、その秘書艦もどうも数人でのチームになっている様子で、鎮守府ではなく指令室を備えた軍艦で前線に乗り込んでの指揮で、提督はまったく出てこない。
各艦娘の会話には提督の名前が上がるし、主人公の吹雪が提督と会って話をするというシーンがあるにもかかわらず、提督の姿や声は影も形もないというのは、設定上存在するけど一切描写しないという方針なんだと思われます。この様子だと、艦娘と妖精さんと深海棲艦以外のキャラは一切出てこない可能性もありますね。

まあ、コンテンツの性質上かなりすごい数の艦娘を出さないといけないし、戦闘シーンにもそれなりに時間を割かないといけないしで、提督と艦娘の交流をストーリーに入れ込んでいる余裕がないということなんじゃないかと思います。
ギャルゲーのアニメ化によくあるお当番回を作って毎話スポットの当たるキャラを替える方式では間に合わない数のキャラがいるし、戦闘シーンでも鎮守府シーンでも仲の良い艦娘チームごとに描写、みたいなことをとにかく詰め込んでストーリーはあってなきがごとし、な状況になると予想。

結果として、あまりにもたくさんのキャラが入れ違いに登場しては原作で定番の掛け合いをするに終始して、艦娘のキャラクターをある程度把握していないとさっぱり意味不明なアニメになりそうです。
その代り、登場キャラはさほど絞られることもなく、かなり多数の艦娘が登場するんじゃないかと。ファンアイテムとしてはこの方がいいのかもしれないですな。

映像としての見どころは艤装装着シーンやら戦闘描写ってことになるのかな。特に、いわゆる「出撃シークエンス」の描写はそこらのロボットアニメよりもかっこいいんじゃないかという気合の入りようでした。これを全部の艦娘分並べるだけでも数話くらいの尺を使いそうな気がする……。