akiraaniの日記: アタゴオルは猫の森 4
劇場に入ってびっくりしたこと。客が自分ひとりだけ。道理で開始3分前なのに席が好きに取れたわけだ。一人も客がいなかったら上映中止になってたりするんだろうかこれ……。
ちなみに、中身ですが、CGはなかなか圧巻でした。ますむら氏の独特のキャラクターがうまく立体化されて、動きもよかった。物語導入時のヒデヨシ、テンプラ、ツキミ姫のやりとりなんかは原作まんまの雰囲気で非常によかった。ミュージカル調に歌が入り込んでくるのも演出としてはなかなか。
ただ、後半になるにしたがって迫力がありすぎて原作の静かで幻想的な雰囲気がなんか違うものになってたのが痛い。原作のアタゴオルの住人は住居とかも含めてみな森に溶け込んで暮らしているんですが、物語の展開上そういうシーンが出てくる余裕がなかった。そのせいで、アタゴオル森が箱庭みたいなちっぽけな村にしか見えない。キャラクターには力が入っていただけに残念。
ストーリーも劇場向けということで、世界の危機をズバッと救うみたいな大仰なものになってますが、個人的には壮大なだけがファンタジーじゃあない、ってところを見せて欲しかったなぁ。いきなり惑星の危機まで話が飛んでしまった為に、地に足のついた生活の様子がまったく伺えなかったのは原作ファンには大いに不満が残るんじゃないでしょうか。悪いとは言わないけど、アタゴオルの世界を借りてやるお話にはあんまり向いてないと思う。
もう一つ、原作を知ってると困惑するのがツキミ姫の扱い。今回ほぼ完全にテンプラと同格の一般人扱いです。彼女も原作では森の王の娘なんて二つ名に持ってたりするいわく付きのキャラなんですが……。植物の女王なんてのがボスキャラなのにツキミ姫が一般人扱いはちょっち納得がいかない。ヒデヨシへのツッコミ担当は正真正銘の一般人であるテンプラに任せてギルバルスの役どころに彼女が収まってもよかったんじゃ?
そういう意味では、ダメオヤジがここぞというときにがんばる的な展開にヒデヨシをあてたのもイマイチ……。物語的にはそれが王道なんだろうけど、原作のヒデヨシは最後の最後までふざけてるけど、底なしで得体の知れないヤツだからなぁ。
声のイメージも個人的には?マークつき。山ちゃんのヒデヨシ、意図してのことと思いますがちょっと声が軽めすぎやしないかなぁ、と。裏主人公であるカガヤキノヒコ(小桜エツ子)がちっちゃくてちょこまかするタイプのキャラなので、もうちょっと低い声で演じた方がメリハリもつくしヒデヨシの底知れなさも上手く表現できたんじゃないかなぁ。
いやまあ、お調子者のヒデヨシという部分を強調したかったというのはわかるんですけどね。映画の脚本単体で見た場合にはそれも一つの解だと思います。ただ、原作のヒデヨシを知ってると違和感が残る、というだけの話。
というわけで、原作を知らない人が見るのであれば、普通にミュージカル調の猫ファンタジーとして楽しめるのではないかと思います。
今のアタゴオルはよく知らんのですが (スコア:1)
ヒデヨシが酔っぱらって騒いで周りを巻き込んでなんだか蹴りがついて終わるくらいでいいのに。
Shimao
Re:今のアタゴオルはよく知らんのですが (スコア:1)
ミュージカル調の演出や大勢で踊る様子はなかなかよくできてましたよ。もっと明るい乗りでガンガンやってくれるならそれはそれで別の楽しみにもなったんですが、下手にシリアス打って壮大にしようとして、中途半端になっちゃった感じは否めませんでした。
3Dキャラがよくできてただけになんとも惜しい。
#ちなみに、今のアタゴオルは私も知りません(爆)
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
なるほど… (スコア:1)
ミュージカル期待して観に行ってみます。
客いないの悲しいなー。
# 予告篇観たところ、外伝の「ギルドマ」が元ネタになってるようですね。
# アタゴオルならのんびりした話にして欲しかった…
Re:なるほど… (スコア:1)
後半は一般的ファンタジー冒険譚になり下がります。
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