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akiraaniの日記: さまざまな理由で、好きだけど人に勧められない本 3

日記 by akiraani

 たまに日記でネタにしているが、私は年間数百冊(今年はおそらく400冊を越える)のライトノベルを読んでいる。あまり意識はしていないが、数だけを見ればかなり重度のマニアであるらしい。

 そのせいか、たまに「何かおすすめのライトノベルはありますか?」と聞かれることがある。これが、実はかなり返答に困る質問だったりする。

 なぜなら、私個人がかなりのマイナー嗜好だからである。個人的に好きな作品は、たいがい万人受けしない。それどころか、人によっては地雷認定だったりすることもままあるため、うかつなことを言うとこんな悲劇が繰り広げられることになる。

 ただ、抱え込んでるのももったいないわけで、好きだけどおススメできないライトノベルと、おススメできない理由を列挙してみようと思う。

風の白猿神 神々の砂漠(著:滝川羊、富士見ファンタジア文庫)
 

おススメできない理由

 古くからのライトノベル好きならほとんどの人が知っているであろう超有名作。圧倒的なまでのエンターテイメント性で正統派ファンタジー指向の富士見ファンタジア長編小説新人賞でめったに出ない大賞を受賞するという異例の快挙を成し遂げた作品。ガンダムとラピュタが好きなら絶対に楽しめる、内容だけで言えばかなり誰にでもおススメできるライトノベルである。1995年の文庫作品だというのに、いまだに新刊が入手可能という点からもそのすごさが伺える。

 が、明らかに内容が後に続いているのに続きが出ない。打ち切りとかそういうのではなくて、作者の人が作家業よりも本業を優先したとかそういう感じの理由なので今後出る見込みもまったくなし。中身が面白いだけにこの状況は地雷そのもの。続きが出ない苦しみを分かち合ってくれる友人以外にはとても勧められない。

ソリッドファイター(著:古橋秀之、電撃文庫)

おススメできない理由

 なんでもありのライトノベル業界の中でも、ひときわ強烈な個性とカリスマ性を備えた鬼才、古橋秀之さんの作品。ネットワーク対応でキャラクターがカスタマイズ可能な架空の3D対戦格闘とそのゲーマーを主人公にした物語。まあ、詳細はリンク先の復刊.comを参照してください。ようするにこれ、面白いくて続きがあるのに続刊が出ないんです、はい。まあ、それ以前に入手難易度がすさまじいのですが。

以下、そのうち内容充実させるとして、簡単に

ダンスインザウィンド(著:岩佐まもる、角川スニーカー文庫)
アルテミス・スコードロン(著:扇智史/ファミ通文庫)
熱風海陸ブシロード(著:吉田直、角川スニーカー文庫)
拝啓、姉上さま(著:川口大介、富士見ファンタジア文庫)
フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に(著:今田隆文、富士見ファンタジア文庫)
パメラパムラの不思議な一座(著:葛西伸哉、ファミ通文庫)
ミナミノミナミノ(著:秋山瑞人
 未完、もしくは打ち切り

ハーモナイザー・エリオンシリーズ
黄昏の刻シリーズ(著:吉村夜、富士見ファンタジア文庫)
 この人のシリーズは熱血の癖してエンジンかかるのが遅い。途中で投げる人には勧められない。

赤城山卓球場シリーズ(著:野村美月、ファミ通文庫)
 ガジェットがトンデモで誤解されがち

されど罪人は龍と踊るシリーズ
 描写が全体的にくどい上に、鬱耐性のない人には危険

成田良悟作品全般
 イカレ度が半端じゃないので人を選びまくり

吸血鬼のおしごとシリーズ
 バッドエンドで鬱にはいる人には非常に危険

大久保町シリーズ
 癖が強い上に入手難易度が高い

Hyper hybrid organizationシリーズ(著:高畑京一郎、電撃文庫)
 ネタとキャラが渋すぎ。

真拳勝負!(著:松谷雅志、ソノラマ文庫)
 入手難易度が鬼。ネタも全般的に濃くてある種の素養が必要

Alice(著:川崎康宏
 この人のスラップスティック度はかなり人を選ぶ

奇蹟の表現(著:結城充考
 渋くて地味に耐えられれば面白いんだけど

薔薇のマリア(著:十文字青
 世界観が濃くて超絶最強が乱舞するので、付いてこれないと拒否反応がでそう

ムーンスペルシリーズ(著:尼野ゆたか
 なんというか、地味

魔法鍵師カルナの冒険(著:月見草平
 ジュブナイルで好きだが一般受けはあまりしそうにない

最後の夏に見上げた空は(著:住本優
Last Kiss(著:佐藤ケイ
 ベタな泣かせだが、人によってはあざとさが目に付く

幽霊には微笑を、生者には花束を 飛田甲ファミ通文庫
 秀作なんだけど、どうしても華にかける

荒野の恋(著:桜庭一樹
 少女マンガ耐性がないと悶絶するはめに

“文学少女”と死にたがりの道化(著:野村美月
 文学ネタは理解できない人には危険

クリスタル・コミュニケーション(著:あかつきゆきや
 しんみり泣かせで良いんだけど、地味

銀盤カレイドスコープ(著:海原零
 熱血だといってるのに絵で引く人が居る

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  • 凄い納得。
    # というか、(返事に)同じこと返しそうだな > 自分

    あーあれや、それや、これの続きでないかなー

    個人的追加
    新木伸 星くず英雄伝
    # エロすぎます、ラノベとしてはですが...

    冴木忍 各種
    # 理不尽な不幸にストレスがある人はムリじゃないかな
    # 作品によって方向性がちがうけど。

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
    • by Anonymous Coward
      >冴木忍 各種
       「星の大地」はこのリストの中に含めるかどうかで非常に迷いましたw しかし、よく考えると、カイルロッドにしたって主人公もヒロインも生き残ってないんだよなぁ……。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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