パスワードを忘れた? アカウント作成
181127 journal

akiraaniの日記: 本日のねためも 1

日記 by akiraani

池田信夫の「サイバーリバタリアン」 ― 第99回 日本は電子ブック戦争になぜ敗れたのか(ASCII.jp)
 コンテンツがそろわないことと、規格乱立が問題なのはその通りだけど、悪者は別に既存出版業界というわけではないと思う。印刷品質がやたらめったら高く携帯向けコンテンツ市場が先行しすぎてるせいで低価格路線に踏み切りにくく、再販制度による流通システムが便利すぎて電子書籍の利点の多くが打ち消されるからという機能面での不足も大きいはずだ。音楽業界のようなテレビメディアとのしがらみがあるわけでもないし、儲かるようなら出版社だって喜んで電子版を提供するはずで、現状電子書籍商売に手を出しても儲かる見込みがないんだろう。まあ、今のシステムがジリ貧なのは確かなのでどこかで転換を迫られるとは思うけど、欧米とは分水嶺のある場所がまったく違う。日本はまだそこまでたどり着いてないだけじゃなかろうか。
 むしろ、電子ブックに一番抵抗示すのは末端の小売店だろう。米国の場合、大手小売店であるAmazonがやったから文句のつけようがなかったけど、出版社主導でやってたとしたらPSPgoのときと同じように騒ぎ出す小売店関係者が出てただろうね。特に日本の場合、小売店は仕入れのかなりの部分を取り次ぎに依存してるから、電子書籍に移行して減った売り上げをリカバーする手段が極端に限られてる。電子書籍が出たら出たで大騒ぎになるんじゃないかな。

著作権延長法がなければ――パブリックドメイン研究センターが文化的損害を嘆く(ITmedia)

パブリックドメイン研究センターは、85%の作者は発行から28年経過後に著作権を更新していないため、「米著作権延長法がなかったら、1981年の作品の最大85%が2010年1月1日にパブリックドメインになっていただろう」としている。「これがわれわれのアーカイブ、図書館、学校、文化にどんな意味を持つのか想像してほしい。これらの作品はあと数十年、もしかしたら次の世紀まで著作権で保護されるかもしれない。そのほとんどは孤児作品で、購入もできず、文化的研究もできない状態になり、著作権者に恩恵もないだろう。それによる文化的な損害を考えてみてほしい」

 いわゆるミッキーマウス保護法のデメリットのお話。文化の観点から法を評価しているという意味で、日本にも学ぶべき点は多いと思う。まあ、大手の権利者にとって見れば、パブリックドメインの存在そのものが海賊なんだろうけどね。

2010年の電子ブック事情(PC Watch)

たとえばソニーは日本での電子ブック流通に関して50対50程度が適当ではないかと話している。この数字は、しかもかなり譲歩した数字として出されているものだ。アマゾンは昨年末、大手出版社にKindle向けの電子書籍に関して、アマゾン側の利益が7割となるライセンス条件を打診して、業界内には激震が走ったという。

 わーお。まあ、Kindleの場合、表示デバイスと販売プラットフォームの両方をAmazon握ってるわけだからしょうがない部分はあると思うね。ネットワークインフラの整備もまだまだ途上状態で今後低コスト化が進むだろうし、それ以外の部分でもムーアの法則がまだ生きている。Amazonの独占阻止にはGoogleも躍起になってるし、出版社側でネットワークを構築すれば主導権は取り返せるわけで、3年もたてばまた事情が変わってる気がするな。そして、3年程度では日本では電子書籍の普及は進まない可能性が高い。

「裸が見える空港スキャナー」は児童ポルノ法違反?(WIRED VISION)
 ああ、これはあほすぎるwww そもそも機内でのテロなんて大半が自爆テロなんだから、実行犯が未成年(日本で言うところの鉄砲玉)である確率はかなり高いぞ。

1月1日からダウンロード違法化、Winny/Shareノード数に変化は?(InternetWatch)

なお、ネットエージェントの調査によれば、ファイル共有ソフト「Winny」を使用していたPCの台数(ノード数)の年末年始における推移は、前年同期と比べて大きな変化がなかった。一方、「Share」のノード数は年末から年始にかけて大幅に減少したという。

 ……Winnyが動かないってことは、単に昨年末の大規模摘発がきいただけなんじゃ。当のネットエージェント自体が一過性の現象である可能性があるとコメントしてるけど、その可能性は高そうだ。

■三浦優子のIT業界通信■ Windows 7+Windows Mobile 6.5で何が変わる? (PC Watch)

「iPhoneは新しくアプリケーションを追加するという発想がなかった携帯端末の世界を大きく変えたという点で、素晴らしいと思います。スマートフォンを利用する人を増やしたのも間違いなくiPhoneの功績でしょう。ただ、我々はアプリケーション戦略については異なるアプローチを考えています。iPhoneには9万を超すアプリケーションがあるそうですが、事業が黒字化しているソフトメーカーは少ないのではないでしょうか。アプリケーションの数が多いだけに、ユーザーの皆さんも商品選びが難しい。そこでマイクロソフトではセレクトショップという発想で、むやみにアプリケーションの数を増やすのではなく、適正な数のアプリケーションを提供する戦略としました」(越川本部長)。

 根本的には、ゲームハードなんかと同じ考え方なんだろうね。おそらく、AndroidもiPhone同様にアプリは極端な安売り市場になるだろうし、ソフトベンダからの大型コンテンツの提供を受けるためには必要なことじゃないかな。今からの巻き返しには大型コンテンツは必須なわけで、MSの立場からすれば妥当な戦略だと思う。ただ、それでiPhoneに勝てるかといわれると微妙だけど。

大河原克行が斬る「日本のIT業界」 ― 第5回 世の中ムダムダ無駄ばかり……、IBMが提唱する社会効率化プランとは?(ASCII.jp)
 IBM云々はともかく、ストックホルムの渋滞税の話は実に興味深いので、そこにクリップ。

次世代「ニンテンドーDS」に搭載される予定の新機能を任天堂の社長が明らかに(GIGAZINE)

また、現在任天堂の社内で開発を進めているニンテンドーDSの後継機種について、岩田社長は「高精細な映像表示や、遊ぶ人の動きを読み取るセンサー機能が必要条件になる」と述べたものの、同機種が2009年にアメリカで過去最高となる売り上げを記録したことなどを挙げて、発売時期については明言しなかったとのこと。

 任天堂から出す場合、前提条件として定価上限が2万円台前半というポリシーがある。革新的な新機能でその価格が実現できるまではDSiみたいなマイナーバージョンアップにとどめるつもりなんだろうな。まあ、DSがライバル機種に比べてインタフェースで優位性を保ってる間は大きくは動かないんじゃないかな。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年01月06日 19時01分 (#1698758)

    一番大きな問題は、日本は米国に比べ、高品質な書籍が安価に手に入るってのが有るんじゃないかと思う。
    特に文庫本。
    小さくて持ち運びが楽で尚且つ安価。それでも紙質も印字品質も高いのですよね。

typodupeerror

日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

読み込み中...