akiraaniの日記: 第6回MMD杯終了
終わりましたなぁ、MMD杯。
一通り本戦動画もチェックしたし、表彰式動画も見ましたが、審査員特別賞あわせて38作が受賞ですか。それだけ受賞しても毎度のことですが無冠の傑作にいくつか心当たりがあるので、紹介エントリあげようかと思ってます。まあ、それはそれとして、ざっとの感想。
今回思った以上に影響が大きかったのは、MMDの高機能化ですね。全体的に映像作品としての完成度がものすごく進化してると感じました。本体のバージョンアップで強化された点もありますが、MMEの存在がめちゃくちゃ大きい。
スタイリッシュ系のダンスPVの力作がかなり増えた気がするんですが、MMEの恩恵によるところが大きかったんじゃないでしょうか。ダンスPVはニコマスに半端ない技術力の職人軍団が存在するんですが、そういう人のおめがねにかなうだけの機能をMMDが実装しつつあるのではないかと。
あと、事前に予想してた通りメカアクション系の作品にもMMEの影響は大きかったですね。Kinectを使ったと思われる作品もいくつかあったし、今週の技術革新タグでおなじみの各種ツールも活用されていたようです。
ただ、ポンポコPやストリークPといったモーション職人の評価が相対的に低くなってきてる気がするのはちょっと残念かな。MMEのおかげで見た目のエフェクトの派手さが目立ったという面もありますが、MMD作品のニコ動一般ユーザーへの知名度が高くなったせいでモーションのすごさがわからない人の割合が増えてきたんじゃないでしょうか。というか、そう思ったのでこんな日記書いてたりするわけですが。
象徴的だったのは、焼き直し作品である「Bad Apple~」が総合準優勝だったことですかね。この作品は作者の逆輸入Pが以前に投稿した作品からモデル変更したもので、当時からMMD作品を追いかけていてれば焼きなおし前とほとんど内容が変わらないことを知っているはず。にもかかわらず総合準優勝という結果になったということは、そういう過去の経緯をまったく知らない人がたくさんいたんでしょう。
まあ、作品のファン層が拡大すること自体は決して悪いことではないと思いますけどね。ちなみに、海外でもMMDの知名度がどんどん上がっているらしく、YouTubeで英語圏のMMD杯を開こうよって話が出ているようです。
個人的には、MMEの登場でMMDの進化も行き着くところまで来てしまったんじゃないかと思います。少なくともパソコンで見る映像としては商業作品に肩を並べるクオリティの映像が、コンシューマの、それもフリーソフトで作れてしまう。(ただし音声は別ですが)
気になるのはその域にたどり着いた後どうなるか、なんですよね。かつてコンシューマ向けソフトウェアシーケンサがDTMという形で進化した結果今のVOCALOIDの人気につながっているわけですが、これからCGアニメーションの世界でそれと同じ事は起きるんでしょうかね。
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