パスワードを忘れた? アカウント作成
395839 journal

kokitoの日記: WalterCon 2006 簡単レポート

日記 by kokito

とは言っても、仕事の都合で直前になって参加できなくなってしまいました... とても残念。しかし、参加者からまたはウェブやIRCなどから入手できた情報をベースに、簡単なレポートを書いてみます。

今年のWalterConは第三回目で、フロリダ州のOrlando市で10月28日と29日の週末に行われました。聞いたところでは、今年はいままでよりも参加者はずいぶん少なかったことが印象的です(一昨年や去年の25人ぐらいから、ことは10人程度でした)。その原因には会場やプログラムの発表がずいぶん遅れたことがあげられますが、もうひとつは中心的なデベロッパが参加してないことから、オープンソースイベントとして魅力がいま一つだったのではないでしょうか。プロジェクト自体からは、プロジェクトリーダーのMichael Phippsさんのみが参加したようですが、ほとんどのHaikuデベロッパはヨーロッパにいるせいか、やむを得ないかもしれません。

さて、内容の方ですが、プログラムが発表されていたものの、当日内容の変更があったりして、プログラム通りに進まなかった部分が多かったという風に聞きました。主な内容として、下記のプレゼンが実施されたことを確認できました。

State of the Haiku Address:これはMichael Phippsさんが挨拶をかねて、プロジェクトの状況を大まかに紹介する毎回実施するプレゼンです。実は、後日に公開されるビデオを拝見しましたが、このプレゼンはMicrosoftやApple、Linuxのどこが悪いかという話が主で、ちょっと期待外れ。個人的には、もっとHaikuを中心に話をしてもらいたかったところです。

Haiku Rocksビデオの公開:これはHaikuを紹介する2分程度のビデオクリップですが、公開されていますので、こちらで御覧になれます

(中心デベロッパである)Axelさんによるドライバ開発に関するプレゼン:スライドを流しながら、電話で音声を通信する形で行われたが、Mail Daemon ReplacementAGMSRAMDiskDeviceなどの開発にかかわったAlex Smith (AGMS)さんの話によれば、これは一番中身の良かったプレゼンだったという。

今回は現地の近くに在宅のジャーナリストが参加したらしい。The Jem Reportというニュースサイトを運営するJem Matzanさんが参加し、こんな記事を公開しています。この記事によると、Michael Phippsがこんな発言をしている:「僕は必ずしもオープンソースの主張者ではありません。オープンソースは目標への手段です。BeOSの開発を存続させる唯一の手段です」。オープンソースプロジェクトのリーダーとしては、かなり気になった論争を呼びそうな発言に思いました。

カンファレンスの一部がビデオに納められましたが、現在編集中で、まだ公開されていません。公開されたら、ダウンロード先をこちらに投稿します。

今年のWalterConは全体的にはちょっと控えめで、中身の薄いカンファレンスに感じました。ほとんどのHaikuのデベロッパがヨーロッパになってきたことを考えると、今後はアメリカではなくて、デベロッパが集まりやすいヨーロッパで開催した方が、より充実した内容になって、魅力のあるイベントになるかと思います。2007年は初正式リリースになりそうなHaikuですが、こういうイベントをもっとプロジェクトの促進にうまく活用して欲しいところです。いずれは「WalterCon Japan」も開催したいですね。

WalterConの公式サイトで参加者が撮った写真が公開されいています

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

読み込み中...