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yukky72の日記: 重すぎ

日記 by yukky72

「ヒトラー ~最期の12日間~」 [hitler-movie.jp] を観て来た。
スペイン坂を登った所のシネマライズ。
そう言えばシネクイントや FM 東京スペイン坂スタジオが真向い。
ヒトラーの個人秘書だったユンゲの目を通して、タブーであるヒトラーについて、ドイツが初めて描いた問題作。

静かな大ヒット作で、平日昼間でも立見多数とのことなので、10:15 の回を狙って行った。
9:30 過ぎには劇場に着いたのに、すでに行列、9 番目。
観客の年齢層も高めながら、20 代前半の女性独りから 60 代の夫婦まで幅広い。

ナチスや二次大戦のドイツに関する知識がほとんどないので、きちんとしたことが書けないことが恥しい、もの凄い内容の映画だった。
casting も、どの人もはまり役のようで。
特にヒトラー役のブルーノ・ガンツはあまりにも似過ぎ。凄過ぎる。
熱演にすっかり引き込まれて、あっと言う間の 155 分だった。

前評判通り、賛否両論まっぷたつの感想が出るのは致し方ないかな。
部下に裏切られ、味方が一人も居らず、寂しい錯乱した独裁者、しかして、軍人以外の側近には紳士的で優しく描かれているヒトラーが、逆にあまりにも人間味があり過ぎて、かわいそうに思ってしまう。
個人的に、そんな感想を持ってしまって良いものなのかどうか、彼のして来たことを考えるといろいろ考えさせられる。
イスラエル人の「ドイツはユダヤ人大虐殺の歴史を取り繕い美化している」の言葉の重さには、やはり返す言葉はないんじゃなかろうか。
映画自体は、決してヒトラー讃美や美化の内容ではないのだが。

この映画は、公開中に、いろいろ知識を入れてちゃんとしてからもう一度観に行こうかな。
心に残る数少ない映画のうちの一つになった。

この日の東京は台風一過、気温 35 ℃の酷暑。
観終って 13:00 に外に出たら、次の回を待つ人が凄い行列。朝一番の回で良かった。
しかし、あまりにも重過ぎて、先日の WOWOW を録画した「パッション」を観る元気がなくなってしまった。
こっちもかなり気合を入れて構えないと観られない問題作だからなぁ。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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