文庫本の「朽ちていった命ー被爆治療８３日間の記録ー」を読んだ。
ハードカバーは岩波からでていたらしいけど、チェックしてなかった。

あの臨界事故、入院した時は医者でさえ、「このまま治療すれば退院できるかも」と思わせる状態。
会話も出来るし、やけどの跡もない。赤いかなと言うレベル。
腕の写真が載っていたけれど、まったく普通に見える。
それが２６日目の腕の写真は、

言葉を失う。
DNA検査では、当日既にあり得ないほどに傷ついていたそうだ。

細胞レベルで再生能力を失い、新しい細胞ができないことから、皮膚もなくなり、わずかな期間に体すべてが失われてゆく。

この犠牲者の方はそうではないが、原発ジプシーとか、http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/index.html原発がどんなものか知ってほしいを見ればわかるように、起こる下地は十分にあったし、解決された話しも聞かない。これからもまたこんな事故は起こるだろうし、犠牲者は出続けるのだろうな。