ニコニ・コモンズの詳細が判明 31
二次創作活動の場をどう作るか 部門より
CNET Japanの記事で報道されているが、ニコニコ大会議2008で発表されたニコニ・コモンズの説明ページが公開されている。
ニコニ・コモンズは利用状況の追跡や、利用条件の変更が可能なニコニコ動画(ニワンゴ)が提供するライセンス管理システムで、8月中旬より稼動予定となっている。ライセンスサーバのAPIが公開される予定で、すでにpixivなどの外部サイトの対応が発表されている。
ライセンスの内容を見てみると、必ず「作品の改変を許可」となり、任意選択となるのは「営利目的利用(禁止/許諾必須/許可)」と「対応サイト(ニコニ・コモンズ対応サイト限定/インターネット全体)」の2つで、組み合わせは合計6パターン。登録に当たっての審査などは特に行わず、権利侵害等があった場合は後からの通報によって対処する形となっている。
いろいろトラブルも起こりそうだが、利用者が適切に登録を行えば他に類を見ない柔軟な運用が可能なライセンスシステムに思える。ニコニコ動画のアクティブユーザー数を考えると日本最大規模の素材登録システムにもなりうるし、ややもすれば著作権ビジネス業界に一石を投じることになるかもしれない。個人的には、大いに期待したいシステムだ。