狩りの獲物を分かち合うオスのチンパンジーは、交尾の機会が2倍 64
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capra 曰く、
狩りの末に獲得した肉をメスと共有するオスのチンパンジーは、そうしないオスよりも交尾の機会が2倍多いということが研究で分かったそうだ(本家/.記事より)。
この研究を行ったのはドイツのマックス・プランク進化人類学研究所のチームで、コートジボワールのタイ国立公園の保護森林に住むチンパンジーを調査した。チンパンジーにとって肉は重要なタンパク源だが、メスは通常狩りをしないため、自分の力でありつく機会は少ないそうだ。狩りで得た肉を分かち合うことで、オスは交尾の機会を増やし、メスは摂取カロリー量を増やすことができ、両者にとってメリットがあるという。肉をシェアするのは繁殖期間だけでなく、それ以外の時期も含めた長期間に及んでいるとのこと。また、交尾の機会が2倍になるのは、特定のメスと肉を分かち合うオスだそうで、ただ単にシェアしていれば機会が増えるということではないらしい。
研究チームでは、チンパンジーに見られるこの行動が人間の進化を解明する手がかりがあるかもしれないと考えているそうだ。