usagito 曰く、
未成年者の喫煙を防止する目的で、成人識別用の非接触ICカード「taspo(タスポ)」が全国で導入されることになった。多くの地域では今年2月から申し込みを受け付け、7月以降はtaspoカードをかざさないと自動販売機でのタバコ購入ができなくなる。取得には本人確認書類のコピーと顔写真が必要で、有効期間は約10年。
申込書を見たところ、このカード、氏名と顔写真は入っているが、自販機にかざしたのが本人かどうかチェックする機能はないようだ。知人から借りたり、非喫煙の成人に取得してもらって譲り受けたり、家族のカードを勝手に使用したり、勝手に取得したり、死んだじいちゃんのカードで……など、抜け道はすぐに思いつく。厳格化というなら、店頭での購入にも提示を義務づけるべきではとか、酒類の自販機はいいのかとか、さまざまな疑問が浮かぶ。先行導入した地域での抑止効果が明らかでないという報道もある(後述)。
専用電子マネー「ピデル」機能も備えるこのカードのために、膨大な費用をかけて全国のタバコ自販機がtaspo対応機に更新され、無線ネットワーク機能を備えるという。システム屋と自販機メーカー以外に、どんな利益があるのだろうか?
「タスポ」抑止効果に不安という記事が2/2、読売にいったん掲載されたのは事実のようだが、その後なぜか同じURLで違う記事が掲載され直されたようだ。